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第275回 パターヘッドの重量・バランスを考える

皆さんこんにちは。パッティングストローク分析を担当している遠藤です。
今月は、現在私がTGFで行っているパッティングストローク分析を皆さんに分かりやすく説明していきたいと思います。

パターヘッドの重量は色々なものがあります。通常の34インチ前後の長さのパターにおいて軽い物は320g、重い物は380gくらいまであります。みなさんご存知の Scotty Cameron のパターは長さによってヘッド重量を変えています。33インチは360g、34インチは350g、35インチは340gに設定されています。

一般的に短いストロークでタップ式に打つ人は軽いヘッド重量・バランスで、長いゆったりとしたストロークをする人は重いヘッド重量・バランスが良いと言われています。これもストロークの種類に合わせるとその方がやりやすいということになるのだと思います。

やはり重いヘッド重量・バランスではタップ式でインパクトを作って打つにはヘッドのコントロールが難しくなります。逆にゆったり振ろうと思って軽いヘッド・バランスの物を使うとこれも軌道が安定しないということになります。ですのでゆったり振る大型マレットはヘッド重量が重い物が多いです。

最近はヘッドウェイトの交換で好きなヘッド重量に変えられるパターが増えてきました。ヘッド重量を変えたくなる(変える必要がある)状況は色々なタイミングでやってきます。
どんな状況があるかというと…

  1. 長さを短くした
  2. グリップを交換した
  3. 自分の打ち方に合わせたい

などがありますね。
1. の場合は長さを短くすると同じヘッド重量ではバランスがかなり軽くなってしまいます。ですので近いバランスを得るには、1インチの増減で10gの増減が必要になると言われています。(根拠はありませんが…)

2. の場合は長さを変えなくてもグリップ重量が変わるとバランスが大きく変わります。ですのでグリップ交換の際は重量の確認が重要です。また重量が同じでも形状によってはバランスが軽くなったような感覚になることもあるので注意が必要です。

3. はストロークの種類によって合うヘッドバランスが変わってくると思っています。タップ式でフォローをそれほど出さない打ち方であれば軽いバランスにしたいのでヘッド重量は軽めにした方が良いと思います。インパクトが無くストローク中にインパクトがあり、その際の加速がないタイプであれば重いバランスが良いので、ヘッド重量は重い方が良いと思います。

次回は32インチから35インチで、ヘッド重量の違いによってどのくらいバランスが変わるかを実験してみようと思います。

実験の条件
ヘッドScotty Cameron Select NEWPORT
グリップIOMIC Putter Grip(MIDSIZE) :約65g
シャフト島田ゴルフ JSP70-120
長さ32、33、34、35
ヘッド重量約320g〜400gまで10g刻み

これらの長さとヘッド重量の組み合わせてバランスがどう変わるかを検証しグラフ化します。
下の表が結果の生データです。

表の中の10の位が1はBバランス、2はCバランス、3はDバランス、4はEバランスになります。したがって32.6はD2.6になります。空欄になっているところは F0 を超えています。

パッティングストローク分析のお客様でまれに32インチが合いそうな結果が出ることがありますが、ヘッド重量が386gでやっとD1.1になっています。

1インチの増減で10gの増減が必要と言いましたが、この結果からそうではないことがわかりました。

グラフから読むと
  • 33インチ/360g D0
  • 34インチ/350g D5
  • 35インチ/340g D7

になっていますので、33インチの時は全くバランスが出ていないことになっています。33インチでD5程度のバランスを出すには370gくらいの重量が必要になります。

パターのバランスに関しては、私の場合目安にはしていますが、アイアンやドライバーほど重要視していません。グリップが変わることでヘッドを感じなくなったり(実際にはバランスが出ていても)、ヘッドの形状(重心の高さ)によってもフィーリングが変わるからです。

今回は約65gのグリップ重量のグリップを使用して実験しましたが、この重量が変わってもバランスは変わりますし、厳密にいうとシャフトが変わってもバランスは変わってきます。

自分も同じグリップでのバランスの違いは多少感じられるかもしれませんが、太いのに軽い SuperStroke Slim 2.0 などは、バランスが出ているはずなのにバランスがかなり軽くなった感じがしてしまいます。

同じバランスのグリップが異なる2種類のパターを持っていただき、どれだけの人がどう感じるかという実験も面白そうですね。

パターにおけるバランスという数値は、自分が振りやすいと思えばなんでも良いのかもしれません。パターの長さ調整の際の参考にしていただければと思います。

トータルゴルフフィットネスでは、パッティングストローク分析を定期的に開催しております。
ぜひ、ご体験ください。詳しくはこちらから。

遠藤 仁史

1965年生まれ。埼玉県出身。北里大学を卒業後、北里研究所にて研究員として働きながらゴルフ/ゴルフクラブに関する知識を蓄積。2010年に ACTEK GOLFを東神田にオープンし、様々なフィッティングを創造しながら活動を始める。自身もアマチュアゴルファーとして試合に出場。競技ゴルファーとしての見地を活かし、様々なレベルのアマチュアゴルファーにゴルフクラブの提案、スイングの分析を行う。特にパッティングに関しては SAM PuttLab を駆使し、パッティングデータを提供。また使い手に合わせたパターの調整なども行う。パターのコレクションは PING の古いパターを中心に300本以上。パター収集家、評論家としても活動中。

遠藤 仁史のフィッティングをご希望の方は03-3354-1551まで。