中嶋 健生

より遠くへ、よりまっすぐ飛ばしたい。それは、すべてのゴルファーの望みです。

そのためには、正しいスイングプレーンでスイングすることが必要です。多くのゴルファーは腕や手を動かしてスイングプレーンを“作ろう”とします。しかし、それでは、正しいスイングプレーンを作ることはもちろん、気持ち良くスイングすることはできません。

正しいスイングプレーンは脚、腰、背中、肩などを正しく、バランスよく動かすことによって自然に“作られる”ものなのです。

さまざまな練習器具などを使い、個々の体力やレベルに合わせた、分かりやすいレッスンを目指します。

インターネットが普及している現代では、容易にゴルフに関する情報を知ることができます。また、雑誌やテレビなどでも多くのスイング理論や上達の方法を手に入れることができます。
ティーチングについても近年、ハード・ソフト共に飛躍的な進歩を遂げています。すでにレッスンを受けている方も多いと思います。また、デジタル機器の進歩により、自分のスイングを簡単に映像にして見ることができます。私がゴルフを始めた３０年前では考えられない世界です。

私は、このあらゆる情報に溢れる中において、今やるべきことを的確に、また簡潔にお客様にお伝えしストレスなく上達して頂くレッスンを目指しています。
日々のレッスンの中で感じることは、あれもこれもと考えすぎて、考え方のみならずスイングも窮屈になってしまっている人が多いということです。
頭の中の情報が多すぎて考えすぎると、ゴルフにとって最も大切ともいえるリズムが悪くなり、余計な力みも出てしまいます。
病気で例えれば、咳が出ているだけなのに解熱剤を飲んでいる、または必要のない薬まで大量に飲んで、逆に体調を崩している状態です。

私がレッスンをするにあたってまず考えることは、お客様のこれまでに通ってきたゴルフの道のり（歴史）です。現在のスイングがどのように作られてきたかを分析して、今のスイングにおける問題点の根本的な原因を見つけ出します。
いま目に見える表面的な問題点を修正するだけでは、一時的には改善されたようでも自分の癖を根治できないと私は考えています。

お客様にはそれぞれ個性があります。年齢、性別、体格、身体能力、故障歴、運動歴など。また、ゴルフにおける目標も人それぞれです。私はそれらすべてのファクターを考えてレッスンするよう努めています。
インストラクターの理想のスイングの型にはめて、お決まりの言葉や表現で伝えることがお客さまにとって最良のレッスンになるとは思えないからです。

私のインストラクターとしての目標は、お客様にエージシュートを達成して頂くことです。エージシュートとは、年齢と同じスコアでラウンドすることです。エージシュートを達成するには当然、健康でケガのない身体が必要です。また、長くゴルフを楽しめる身体にやさしいスイングも必要です。
身体のメンテナンス・トレーニングはトレーナーの仕事、身体にやさしい良いスイングを作ることは私の仕事です。
私の考える身体にやさしいスイングとは、ひとりひとりの個性に合ったスイングです。
大きい筋肉を使い、関節を効率よく正しい順番で使って、力みのない、そして無理のないエネルギー効率の良いスイングです。
人それぞれの筋肉量、関節の可動域で良いのです。
お客様の現時点でのベストのスイングを考え、提供することこそが私の考える最良のレッスンです。