スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第327回 本番で自分の力を発揮するメンタル

「練習ではできるのに本番ではできなくなる」
ここに必要なのがメンタルです。

本番に必要なメンタルで大事になる要素は

  1. 勝ちへの意識を解放する
  2. 練習での意識

多くの人が本番になると勝ちたいと言う思いが強くなり様々なストレスにより練習どおりのプレーができなくなります。
逆に練習ではプレッシャーも緊張感もなく練習することで練習の練習になってしまうことが多々あります。

最も本番に必要なメンタルとして
勝ちたいという強い思いに意識が向きすぎることが何よりも実力を低減させてしまいます。

ただ勝つために毎日毎日、練習や行動をしているからこそ、ここぞという時にその気持ちをなくすことは不可能ですよね。
頭では分かっていて普段から「勝ちの意識をしない」「スコアの意識をしない」
意識しすぎると崩れてしまうから。などなど皆さんは、なんとなく理解していると思います。

ここでどれだけ勝ちへの意識が
本番に、選手に影響するのかをお伝えします!

皆さんご存知のアイススケートの選手で日本を代表する浅田真央選手はご存知ですよね。

当時そのライバルとも言える、韓国のキムヨナ選手。
金メダルをかけた両者の戦いに多くの方が注目したと思います。

この試合には必要なメンタルがたくさん隠されていました。

多くのメディア、関係者から金メダルを期待されて、そして金メダルを取るにふさわしい選手でもあり、本人自身の本当の気持ちはわかりませんが。選手の放った言葉から大きく差がありました。

記者からの質問で。
目指すは金メダルですか?
今大会はどうですか?

など期待に満ちた質問を
両選手はインタビューで聞かれていました。

その際の回答が
浅田真央選手
もちろん金メダルを取ります。
そのために練習してきました。

と金メダルを確実に取ること
勝つことにすごい意識が向いています。

自信あって凄くいい選手のインタビューだなと。
でもここに落とし穴がありました。

それに対するキムヨナ選手の回答は
金メダルを取れるかはわかりません。
やってきたことをするだけです。
後は運が良かったら、金メダルを取れたらラッキーだなって感じです。

この結果は
キムヨナ選手が見事金メダル。
どちらも一流アスリートです。
でも勝ちという意識によって本番の実力に差が出てしまいました。
特にトップアスリートは全力を尽くしたからといって勝てるかは分かりません。それは相手も強く、トップアスリートだからです。だからこそ勝ちに意識が向きすぎると崩れてしまったり、ミスの原因になることがあります。

一つの例を出してお伝えしましたが
勝ちへの意識がどれだけ本番に影響するのか
皆さん知っていただけましたか?

これを本番までどれだけ意識しないで行動に意識するか
そこに必要なのが練習での意識になります。

練習でどれだけ、金メダル、優勝を意識して練習しているかしていないか、
練習では勝ちだけにコミットします。
だからこそ、本番はいつも通り、練習してきたことを試す場として試合するだけです。

多くの人が逆になっていませんか?
練習の練習をして、本番は気合が入り、空回り
本当にもったいないことです。
そこを変えるだけでも結果が変わる可能性があります。

メンタルはこのように意識に向けてのトレーニングも行います!

メンタルトレーナー
濱田朋佳

ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。
濱田 朋佳
濱田 朋佳

東京都出身。帝京平成大学トレーナー・スポーツ経営コース卒業。大学時、大学ラグビーやサッカーなど様々なスポーツでトレーナー経験を積み、その中でメンタルの重要性を実感し、大学卒業後メンタルトレーニングの勉強をし、資格を取得。メンタルトレーナーとして「最高のパフォーマンスを発揮できる選手づくり」をテーマに選手一人ひとりとしっかり向き合い、共に結果を出せるよう指導している。

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