スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第199回 ゴルフスイングにおける側屈(サイドベンド)を解説します!

トータルゴルフフィットネス・ゴルフコーチの赤坂です。

一昔前に言われていた感覚的要素の強いゴルフ理論を、映像とデータ解析が進んでいる今の時代なりの見解や新しい認識を4回に渡ってお伝えしていきたいと思います。

今回の内容は「体を回せ」「腰を切れ」「右肩をさげないように」「膝の高さを変えずにスイング」などの、体を地面に対して横に回していくスイングから脱却して、体を縦に使っていくことを目的とした内容になっています。是非最後まで読んでみてください。

縦振りスイングをするためには

横振りのデメリット

水平回転では、体が起きやすく軸ブレによるミート率の低下や、トップポジションにおいて腰も回りすぎるため、適切な捻転差が得られず 飛距離の低下にも影響してきます。
また、あらゆるゴルファーの悩みでもある手元の浮きや体の開き、ヘッドアップに関しても水平回転が原因です。
ボールは地面にあり、骨盤を含めた上半身は前傾姿勢をとっています。
野球やテニスのように水平ではなく、ゴルフでは力のベクトルを地面方向に伝えていきましょう!

「ボディーターン」を紐解く

ボディーターンとは

昔から言われてきたゴルフレッスンでの大事なキーワード「ボディーターン」という言葉があります。 この言葉は意味を間違えると、ゴルフスイングは腕や手を使わずに体のターンだけで打ちましょう!と、誤認する恐れがあります。

この言葉が日本に広まったのは世界No.1ゴルフコーチであるデビットレッドベター氏の書籍「ザ・アスレチックスイング」によるものが大きいとされています。

本人曰く、ボディーターン=手を使わず体を回す打ち方と、なっているのは和訳による間違った解釈だと言っていますが
日本ではここ最近まで、アドレスから体を右向いて(テイクバック)左向く(ダウンからフォロースイング)がスイングの基礎となっており、まったく手を使わないボディーターンを理想としたゴルフレッスンをしている事が多い現状です。

横回転のスイングとは

写真のように、腰も肩も横に回しているので捻転差が少ない状態です。

ゴルフスイングの目的はボールを、力強く打ちぬくことにあります。

ボールが地面にあり、上体も前傾姿勢をとっている以上、運動エネルギーは横回転(空中)ではなく縦方向(地面)に出していくことが、ミート率・飛距離ともに最大の結果が得ることができます。

正しい身体の使い方

力のベクトルが地面に向かっているのが分かります。

このように、前傾姿勢に沿って体を使うことにより捻転ができ、後方から見るとトップで左側屈、インパクトでは右側屈が入っています。
ゴルフスイングは様々な方向の運動が混ざった複合動作なので混乱しやすいですが、
ゴルフスイングにおける側屈(サイドベント)とは、体を横に曲げるときにできる屈曲です。
この側屈が上手くできないと前傾姿勢の維持も難しくなります。

実際にやってみると窮屈な動きになりますので、ゴルフスイング=回す意識が強い方は、この側屈を知るだけでも、体を捻じるって大変なことだ!と、気づけると思います。

まとめ

  • 体は横に回すのではなく縦(前傾に沿って)に使っていく
  • サイドベント(側屈)&ローテーション(回転)=ゴルフスイング


赤坂 友昭
福岡県出身。JGTOのツアーカードを保有。現在は、世界No1コーチのレッドベター氏との交流をはじめ、世界のゴルフ施設でノウハウを蓄積した日本ゴルフスイング研究所のレッスンメソッドを基に、レッスン活動を行っている。
ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。
赤坂 友昭
赤坂 友昭

福岡県出身。JGTOツアーカード保有。
12歳の時にゴルフ練習場へ行きゴルフを始める。ジュニアの試合や日刊アマチュア全日本選手権などに出場して腕を磨き、アマチュア時代には福岡県の強化選手に選ばれるなど活躍。
現在はクラブの特性を活かす道具の使い方、運動力学による効率の良い体の使い方、運動学習を基にした指導法をベースに物理的な側面からレッスン活動を行っている。

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