こんにちは、トレーナーの早坂です。
今回は世界トップクラスの飛距離で知られるロングドライブ選手、カイル・バークシャー選手のトレーニングに対する考え方を紹介したいと思います。カイル・バークシャー選手の最長飛距離は579ヤードです。そんなカイル・バークシャー選手は、ハムストリングと体幹を土台に、スピードを作るための全身トレーニングをメインに行っています。
では、具体的にカイルバークシャー選手がどのような考えのもと、トレーニングを行っているか見ていきましょう。
目次
地面反力を生むハムストリングスの強化
バークシャー選手本人は、「飛距離アップに一番大事なのはハムストリング」と語っています。特に左脚のハムストリングがヘッドスピードに直結すると強調しています。バークシャー選手が強調する「左脚(リード脚)で踏む」感覚は、地面反力を使って回転を加速するという事です。切り返しで左足を踏み込む力が鍛えられると、地面反力をしっかり出せるになってきます。地面反力を使って回転を加速せる為に重要になってくるのが、お尻とハムストリングの後ろ側の筋力です。お尻〜太もも裏が強いと、下半身リードで骨盤を高速回転させられるようになります。ここでは、ハムストリングを鍛えるトレーニングを下記に紹介します。
ハムストリングスを鍛えるトレーニング種目
「ルーマニアンデッドリフト」
目的
- ハムストリングと臀筋の強化
- 切り返しの踏み込み・地面反力の土台づくり
- 股関節でパワーを出す練習
手順
- 足は腰幅、バーもしくはダンベルやケトルなどのおもりを体の前で持つ
- 胸を張り、背中をまっすぐ
- 股関節からお尻を後ろへ引いて上体を倒す(膝は軽く曲げたまま)
- 太もも裏が伸びる位置まで下ろす(すねは地面に対してほぼ垂直)
- スタートポジションまで戻る
ポイント
- しゃがむよりお尻を引くが主役
- ケトルは脚の近くを通す
- 腰が丸まらない
スタートポジション

股関節からお尻を後ろへ引いて太もも裏が伸びる位置まで下ろす

腰が丸まらないように注意

回旋を支える体幹の安定&パワーの強化
ロングドライブは「ねじって戻す」スポーツなので、体幹まわりの回旋パワーが欠かせません。その為、コアと回旋力を鍛えるようなゴルフフィットネストレーニングが重要です。コアと回旋力を鍛えるトレーングを下記に紹介します。
コアと回旋力を鍛えるトレーニング種目
「チューブアドレスツイスト」
目的
- 体幹の回旋コントロール
- 腕だけでバックスイングする癖の修正
手順
- チューブを胸の前で持ち、ゴルフのアドレス姿勢
- 骨盤を安定させた状態で、上半身を回旋
- アドレス姿勢へ戻す
ポイント
- 胸まわりを回すことを意識し、腕でバックスイングをしない
- 肩がすくまないように首を長く
チューブを胸の前で持ち、ゴルフのアドレス姿勢

骨盤を安定させた状態で、上半身を回旋

クラブを一気に加速させるパワーの強化
バークシャー選手は、パワー筋を鍛えて、ものを速く動かせる身体作れと語っています。
バークシャー選手が言うものを速く動かせる身体は、瞬間的に力を出す能力を高めるということです。瞬間的に力を出す能力を鍛えることによって、クラブを一瞬で最大速度に持っていくことが出来ます。パワーを鍛えるトレーニングを下記に紹介します。
パワーを鍛えるトレーニング種目
「スクワットtoプレス」
目的
- 下半身→体幹→上半身へ力を連動させておもりを速く動かす
- 切り返しからインパクトにかけて必要な力の立ち上がりの速さや全身のパワー伝達を鍛える
手順
- 足は腰~肩幅で、ダンベルを太もも横で持つ
- しゃがむと同時にダンベルを肩の上に乗せる
- 立ち上がると同時に、ダンベルを真上に押し上げて頭の上で腕を伸ばす
- 頭上→肩→太もも横へ、ダンベルをコントロールして戻す
ポイント
- 腰を反らない
- お腹に力を入れる
- 足とお尻の力でダンベルを持ち上げる
足は腰~肩幅で、ダンベルを太もも横で持つ

しゃがむと同時に肩の上にダンベルを乗せる

立ち上がると同時に、ダンベルを真上に押し上げて頭の上で腕を伸ばす

立ち上がった時に腰が反らない様に注意

まとめ
お疲れ様でした。
今回紹介した内容をまとめると、飛距離アップの土台はこの3つです。
- 地面反力を生み出すハムストリングの強化
- 回旋を支える体幹の安定&回旋パワー強化
- クラブを一気に加速させるパワーの強化
「飛距離が伸びれば、2打目がラクになりスコアが安定する」
これは間違いなく、多くの方が実感できるメリットです。
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