「もっと飛ばしたい」と思うほど、腕に力が入り、スイングが苦しくなる。結果、飛距離が伸びないだけでなく、腰や肩に負担がかかってしまう——そんな悩みを抱える方は少なくありません。
このコラムでは、飛距離アップを“根性”ではなく“カラダの使い方”で叶えるために、足元からパワーを生み出す考え方を段階的に整理します。難しい専門用語はできるだけ噛み砕き、今日から実践できるドリルまで落とし込みます。
読み終えるころには、「なぜ今まで頑張っても飛ばなかったのか」「どこをどう変えると楽に飛ばせるのか」が、手順として見える状態を目指します。
このコラムでは
1. 頑張っても飛ばない理由
2. 効率的に大きなパワーを出す方法
3. 楽に飛ばすための実践ドリル
4. 注意点とまとめ
5. エクササイズ紹介
をトレーナー視点でわかりやすくお伝えします。
このテーマは、文章だけでも理解できますが、「足が先に動くタイミング」や「沈み込みの量」、「移動の方向とリズム」は、映像で見ると一気に腑に落ちます。
まずは動画で全体像を掴んでから、このコラムに戻って4項目を“答え合わせ”しながら深掘りしてみてください。フォーム修正のスピードが上がります。
目次
頑張っても飛ばない理由
飛距離が伸びない人に多いのが、「飛ばそう」とした瞬間に腕が主役になってしまうパターンです。腕は脳から近く反応が速いので、意識するとすぐ働きます。その結果、上半身に力が入り、
- スイングが“速く”ではなく“力んで”動く
- カラダの回転や体重移動のリズムが崩れる
- インパクトで合わせにいって再現性が落ちる
といった状態になりやすいです。
さらに、腕中心で頑張るほど、肩・肘・腰が代わりに耐える形になり、疲労や痛みに繋がることもあります。
つまり問題は「努力不足」ではなく、努力の向け先がズレていること。飛距離は、腕の頑張りよりも、もっと大きなパワー源を使えるかどうかが鍵になります。
効率的に大きなパワーを出す方法
大きなパワーを出したいなら、優先すべきは腕ではなく”下半身(脚・お尻)”です。なぜなら、下半身はカラダの中でも大きな筋肉が集まり、エネルギーを生み出す“土台”だからです。
ここで出てくるのが、よく聞く「地面反力」。ただ、この言葉は難しく感じる人も多いので、今日はシンプルに整理します。
- 人は立っているだけでも、地面を押し、地面から押し返されています
- 動きが大きいほど、押す力も押し返される力も大きくなる
- ゴルフの飛距離は、この“足元のエネルギー”をスイングに乗せられるかで変わる
そして、その足元のエネルギーを強くする基本動作が、
「体重を乗せる → 少し沈む → 踏み込む」
という流れです。
重要なのは、「沈む」は“止まる”ためではなく、踏み込んで押し返す準備だということ。ここができると、上半身に頼らなくても、骨盤の回転が速くなり、結果としてヘッドが走りやすくなります。
楽に飛ばすための実践ドリル
理屈が分かっても、カラダができないと意味がありません。そこで役立つのが、今回のキーワードである『 魔法の足踏み 』です。
足踏みの狙いは、単に足を動かすことではなく、
- 体重移動のリズムを作る
- 踏むタイミングで“圧”を作る
- 圧を回転につなげる
この流れを、シンプルに体へ覚えさせることにあります。
また、重り(ケトルベル等)を持つのは、腕で誤魔化せない状況を作りやすく、足元の感覚が出やすいからです。軽すぎると腕で振れてしまい、下半身主導になりにくいので、可能なら“少し重いもの”がおすすめです。
注意点
このドリルで最も多い失敗が2つあります。
①「体重を乗せる=上半身を突っ込む」になってしまう
体重を乗せようとして、胸や頭が前に出ると、軸がブレて逆に飛びません。体重移動の主役は上半身ではなく、骨盤〜お尻の位置です。
②「その場で足踏みして終わる」
その場足踏みだけだと、スイングの“移動”につながりにくく、強い圧が作れないことがあります。最終的には、振り子のリズムに合わせて小さく移動を入れ、スイングの流れに寄せることが大切です。
結論として、
- 突っ込まない
- その場足踏みにしない
- 下半身(お尻)から体重を乗せて踏む
この3つを守るだけで、再現性が一気に上がります。
エクササイズ紹介
魔法の足踏み・振り子ドリル
目的(効果)
- 腕主導を抑え、下半身主導のエネルギー発生を覚える
- 体重移動→沈み込み→踏み込みの流れを作る
- 骨盤の回転を引き出し、楽に飛ばす動作に近づける

手順
- 少し重いものを両手で持ち、構える
ケトルベル/ダンベル/メディシンボール(代用:2Lペットボトルでも可) - 左右に小さく“振り子”のように動かす
腕で振るより、重さに合わせて動く。足裏に意識を置く - 振り子のリズムに合わせて足踏みを入れる
足踏みで振り子の振れ幅とスピードが自然に上がる感覚を作る - 踏む瞬間に軽く沈む(ミニスクワット)
お尻を少し落として“圧”を作る - 慣れたら小さく移動を入れる(右打ちなら左へ)
振り子に合わせて左へ小さく移動→戻る(足が先に動く)
ポイント
- 足が先、手は後(同時に動くと足元の力が乗りにくい)
- 体重は上半身ではなく“お尻・骨盤”を移す
- 突っ込まない/その場足踏みで終わらない
- 沈み込みは深くなくてOK。小さく“圧”を作るのが目的
まとめ
飛距離アップは、腕を頑張らせるほど難しくなりがちです。大切なのは、下半身でエネルギーを作り、それを回転につなげること。今回の「魔法の足踏み」は、その流れをシンプルにカラダへ覚えさせるための近道です。
まずは動画で動きの順番を目で掴み、このコラムの4項目を読みながら実践すると、フォームの改善が加速します。次回は、この動きをさらにラクに安定させるためのトレーニングも紹介していきます。
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