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花粉症対策は2月から〜免疫を整える食材〜

春の訪れとともに、多くの人を悩ませる『花粉症』。くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状は、日常生活や仕事のパフォーマンスを大きく低下させます。花粉症は、スギやヒノキなどの花粉に対する免疫システムの過剰反応により引き起こされるアレルギー疾患です。症状が現れる3月や4月になってから対策を始める方が多いですが、早い時期から食事を見直すことで、症状を軽減できることが明らかになっています。

今回は花粉症のメカニズムを理解し、免疫バランスを整え、アレルギー反応を抑制する効果のある食材をご紹介します。

花粉症のメカニズム

花粉症は、体内に侵入した花粉を異物と認識し、免疫システムが過剰に反応することで起こります。花粉が体内に入ると免疫細胞がIgE抗体を作り出し、これが肥満細胞の表面に結合します。この状態を感作といいます。再び花粉が侵入するとIgE抗体が花粉を捕らえ、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質が放出されます。これらの物質が、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を引き起こします。

花粉症の発症には、腸内環境の乱れ免疫バランスの崩れ粘膜バリア機能の低下などが関与しています。したがって、これらを改善する栄養素を含む食材を積極的に摂取することが症状の軽減につながると考えられます。

2月から対策を始めるべき理由

スギ花粉の飛散は、早ければ2月中旬から本格化します。よって、症状が出る前から体の免疫バランスを整えておくことが重要です。

免疫細胞や腸内環境の改善には、2〜4週間以上かかるとも言われます。今から食事を見直すことで、花粉が本格的に飛散する時期に体がアレルギー反応を起こしにくい状態に整えましょう。また、継続的に栄養バランスの良い食事を摂ることで、シーズン中の症状を和らげる効果も期待できます。

納豆〜腸内環境を整える発酵の力〜

栄養価と納豆菌の働き

納豆は、大豆を納豆菌で発酵させた日本の伝統的な発酵食品です。花粉症対策において納豆が優れている理由は、腸内環境を整える納豆菌と、免疫調整に関わるビタミンB6の両方を含む点です。

納豆1パック(約50g)あたりのおおよその主要栄養素:

  • タンパク質:8g
  • 食物繊維:3.5g
  • ビタミンB6:0.12mg
  • ビタミンK2
  • 納豆菌

花粉症への効果

腸内環境の改善と免疫バランス 免疫細胞の約70%は腸内に存在しています。よって、腸内環境が花粉症の発症や症状の重さに大きく影響すると言えます。納豆菌は胃酸に強く、生きたまま腸に届くことで、腸内フローラを改善します。

腸内環境が整うと、免疫の司令塔であるT細胞のバランスが正常化します。花粉症患者では、アレルギー反応を引き起こすTh2細胞が優位になっていますが、腸内環境の改善がこれを抑制するTh1細胞や制御性T細胞(Treg)の増加を促し、過剰なアレルギー反応が抑えられます

ビタミンB6による免疫調整 ビタミンB6は免疫細胞の正常な機能に不可欠な栄養素です。特に抗体の産生や、免疫細胞間の情報伝達に関わるサイトカインの合成に必要です。ビタミンB6が不足すると免疫バランスが崩れ、アレルギー反応が起こりやすくなります。納豆に含まれるビタミンB6は発酵により吸収しやすい形になっており、効率的に体内で利用されます。

ポリアミンによる抗炎症作用 納豆には、発酵過程で生成されるポリアミンという成分が含まれています。ポリアミンは、細胞の成長や修復に関わり、炎症を抑える働きがあります。鼻や目の粘膜の炎症を軽減し、花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。

効果的な食べ方

毎日1パックを朝食または夕食に取り入れることをおすすめします。納豆菌を活性化させるために、よくかき混ぜてから食べましょう。ネギや大根おろしなどの薬味を加えることで、さらに抗炎症効果が高まります

玉ねぎ〜ケルセチンの抗ヒスタミン作用〜

栄養価とケルセチンの特徴

玉ねぎはケルセチンというポリフェノールの一種を豊富に含む野菜です。ケルセチンは強力な抗酸化作用抗アレルギー作用を持ちます。よって、花粉症の症状緩和に効果的であることが多くの研究で示されています。

玉ねぎ100g (半玉程度)あたりのおおよその主要栄養素:

  • ケルセチン:30〜50mg(品種や部位により異なる)
  • ビタミンC:8mg
  • 食物繊維:1.6g
  • 硫化アリル:特有の辛味成分

花粉症への効果

ヒスタミンの放出抑制 花粉症の症状を引き起こす主要な物質がヒスタミンです。ケルセチンは肥満細胞からのヒスタミン放出を抑制する働きがあります。これにより、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった症状が軽減されます。

近年の研究では、ケルセチンを1日200mg摂取することで花粉症患者の症状が有意に改善されることが報告されています。玉ねぎ中サイズ1個(約200g)には、約60〜100mgのケルセチンが含まれております。日常的に食べることで効果が期待できます。

抗炎症作用と免疫調整 ケルセチンは炎症を引き起こす物質であるロイコトリエンやプロスタグランジンの生成を抑制します。また、Th2細胞が産生するアレルギー性サイトカインを減少させ、免疫バランスを正常化します。さらに、ケルセチンは制御性T細胞(Treg)の分化を促進し、過剰な免疫反応を抑制する体内のブレーキ機能を強化します。

血管透過性の抑制 花粉症による鼻づまりは鼻粘膜の血管が拡張し、血管から液体が漏れ出すことで起こります。ケルセチンは血管の透過性を抑え、鼻粘膜の腫れを軽減します。

効果的な食べ方

ケルセチンは玉ねぎの外側の茶色い皮に最も多く含まれています。皮は食べられませんが、煮出してスープや出汁として使うことで、ケルセチンを効率的に摂取できます。またケルセチンは水溶性のため、生のまま水にさらすと流出してしまいます。スライスした後はすぐに調理するか、サラダとして食べるのがおすすめです。加熱してもケルセチンは比較的安定しているため、炒め物やスープにしても効果は失われません。油と一緒に調理すると吸収率が向上するため、オリーブオイルなどで炒めると効果的です。

ほうれん草〜ビタミンEとβ-カロテンで粘膜を守る〜

栄養価の特徴

ほうれん草は冬が旬の緑黄色野菜で、花粉症対策に有効なビタミンEとβ-カロテンを豊富に含みます。

ほうれん草100g (半束)あたりのおおよその主要栄養素:

  • ビタミンE:2.1mg
  • β-カロテン:4,200μg
  • ビタミンC:60mg(冬採りは夏採りの約3倍)
  • 葉酸:210μg
  • マグネシウム:69mg

花粉症への効果

ビタミンEによる抗炎症作用 ビタミンEは強力な抗酸化物質であり、花粉症による炎症を抑制します。動物実験では、ビタミンEの投与により気道や鼻粘膜の炎症性サイトカインが減少し、アレルギー症状が改善することが確認されています。また、ビタミンEはIgE抗体の産生を抑制する働きもあり、花粉に対する過剰な免疫反応を和らげます

β-カロテンによる粘膜バリアの強化 β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、鼻や目の粘膜を健康に保ちます。粘膜は花粉の侵入を防ぐ最前線のバリアです。ビタミンAが不足すると粘膜が乾燥して脆くなり、花粉が体内に侵入しやすくなります。

ほうれん草を日常的に食べることで粘膜のバリア機能が強化され、花粉の侵入を防ぐことに繋がります。

ビタミンCとの相乗効果 ほうれん草には、ビタミンEとビタミンCの両方が含まれています。この2つのビタミンは互いに協力して抗酸化作用を発揮します。ビタミンEが酸化されるとビタミンCがそれを再生させるため、長時間にわたって抗酸化効果が持続します。

マグネシウムによる気管支拡張作用 花粉症に伴う鼻づまりや呼吸のしづらさに対して、マグネシウムは気管支を拡張させる働きがあります。マグネシウムは筋肉の収縮を調整し、気道の平滑筋を弛緩させることで呼吸を楽にします。

効果的な食べ方

ビタミンEとβ-カロテンは脂溶性のため、油と一緒に調理することで吸収率が向上します。ごま油で炒めたり、ごまと和えたりするのがおすすめです。

おひたし、炒め物、味噌汁、スムージーなどさまざまな調理法で楽しめます。ビタミンCは水溶性で熱に弱いため茹で時間は短めにし、茹で汁も味噌汁やスープに活用すると栄養を逃しません。

避けるべき食材と生活習慣

花粉症を悪化させる可能性のある食材や生活習慣もあります。

避けるべき食材:

  • 高脂肪食、揚げ物(炎症を促進)
  • 砂糖や精製された炭水化物(免疫バランスを崩す)
  • アルコール(ヒスタミン放出を促進)
  • 加工食品(食品添加物が腸内環境を乱す)

生活習慣:

  • 睡眠不足(免疫機能の低下)
  • 過度なストレス(アレルギー反応の悪化)
  • 運動不足(免疫バランスの乱れ)

おわりに

花粉症は一度発症すると完治が難しい疾患ですが、日々の食事を見直すことで症状を大きく軽減できます。納豆は腸内環境を整えて免疫バランスを正常化し、玉ねぎのケルセチンはヒスタミン放出を抑制し、ほうれん草のビタミンEとβ-カロテンは粘膜バリアを強化します。

これらの食材はどれも日本の食卓に馴染み深く、手軽に取り入れられるものばかりです。今月から意識的にこれらの食材を食べ続けることで、花粉が本格的に飛散する3月には症状が出にくい体になっているはずです。

花粉症のシーズンを快適に過ごすために今日から食事を見直し、体の内側から花粉に負けない免疫力を育てていきましょう!

参考文献

・Pellow, J., Nolte, A., Temane, A., & Solomon, E. (2020). Health supplements for allergic rhinitis: A mixed-methods systematic review.. Complementary therapies in medicine, 51, 102425 . https://doi.org/10.1016/j.ctim.2020.102425.
・Zhang, P. (2023). The Role of Diet and Nutrition in Allergic Diseases. Nutrients, 15. https://doi.org/10.3390/nu15173683.

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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