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スタッフコラム
「ゴルフボディを作る」

STAFF COLUMN

第621回 ゴルファーのための食事学『ラウンド後半も疲れない身体を作ろう!』

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。

今回は、ラウンド後半も元気にプレーを行う為の身体作りについてです!

疲労には種類があり、肉体的疲労精神的疲労に分けることができます。
今回は肉体的な疲労に焦点を当てます。精神的な疲労を改善する栄養については、今後解説する予定です。
ゴルファーにとって、肉体的な疲労感を感じ易いのは下半身の筋肉です。ゴルフは1ラウンド(18ホール)で5〜10km歩きます。多くのゴルファーが全てをカートに乗って移動という訳にはいきませんので、歩数にすると10,000歩を超える距離を歩いて移動することになります。この『歩く』という動作、そしてゴルフスイングで大きな役割を担うのが、臀筋を含む下半身の筋肉です。

長い距離を歩き、また1日に何度もラウンドすることのあるゴルフは特殊なスポーツと言えます。下半身の筋肉量が十分にあることで、疲れずに最後までゴルフを楽しむことができます。

『たんぱく質』が鍵!

筋肉は何でできているでしょうか。
主な材料は『たんぱく質』です。筋肉だけでなく、髪や爪、多くの臓器もたんぱく質を材料とします。身体にとって欠かせない栄養素の一つです。
トレーニングを行い、またラウンドも頻繁に行うゴルファーの皆様にとっては、1日に体重の1.5〜2倍のたんぱく質を摂取することが適切と言えます。

たんぱく質の『均等』な摂取を!

たんぱく質は摂取するタイミングも重要です。
効率良く下半身の筋肉量を増やし、また筋持久力を強化する為には、たんぱく質を3食満遍なく摂取する必要があります。

アメリカで18歳〜79歳の女性を対象とした実験が行われました。
朝食・昼食・夕食の3食において、たんぱく質の摂取量の均一性を評価します。その結果、均一性の高さと、下半身の筋肉量を含む様々な要因との関連が見られました。3食の食事を均等に食べることは、除脂肪体重(筋肉や骨、内臓など)の大きさや下半身の筋力・筋持久力と関係があったのです。(※1)

上記の研究は対象者が限られるものではありますが、たんぱく質を均等に食べることで、ゴルフにおいても疲れない身体作りに繋がる可能性があります。

おすすめの『食材』

たんぱく質を含む食材の代表は、肉類魚介類、大豆製品、乳製品です。
朝食と夕食では、たんぱく質を豊富に含み、かつ量も摂り易い肉類・魚介類をメインに摂ることがおすすめです。
しかし、ラウンドは持ち歩きのし易さが重要です。おすすめの食材は、チーズプロテイン、サラダチキン、卵、ヨーグルトです。冷蔵が必要な食品も多いですが、片手で手軽に食べられるものを中心に、持っていくものをルーティン化しておくことがおすすめです。

私のゴルフ中の間食は、チーズやドライフルーツ、ナッツ、ブラックチョコレートなどを組み合わせて持っていくことが多いです。糖質質の良いたんぱく質、各種ビタミンミネラルが豊富で、バランスも良く間食におすすめです。参考にしてください!

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標身体の状態によって適正な値は変化します。 TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内またはホームページを含む各種SNS等からご相談ください!
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!

※1:Nathaniel R Johnson, Christopher J Kotarsky, Sean J Mahoney, Bailee C Sawyer, Kara A Stone, Wonwoo Byun, Kyle J Hackney, Steven Mitchell, Sherri N Stastny「Evenness of Dietary Protein Intake Is Positively Associated with Lean Mass and Strength in Healthy Women」〔Nutrition and Metabolic Insight ,16 June 2022〕

ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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