いよいよ夏のゴルフシーズンを迎えます!
炎天下でのラウンドは体力を奪われるだけではありません。日焼けは皮膚の炎症を起こす、集中力を欠きやすくなるなど、身体に様々な影響を及ぼします。
そんなこれからの季節に、ゴルファーの強い味方となるのが『トマト』です!トマトに含まれる栄養素は、紫外線対策や血糖値の安定、肌の健康維持に役立つことを、皆さんはご存知ですか?
今回はそんなトマトの魅力についてご紹介します!
トマトのパワーはすごい!
紫外線から身体を守る『リコピン』
トマトの赤い色素成分であるリコピンは、強力な抗酸化作用を持ちます。
ヒトが紫外線によるダメージを受けると、体内で『活性酸素』が生まれます。この活性酸素は免疫機能を担う役割を持ち、身体にとって必要なものです。しかし、過剰に発生すると正常な細胞も傷つけ始めます。そこでこの活性酸素と、これらを退治する抗酸化成分のバランスが重要と言えます!
リコピンには、紫外線によって体内で発生する活性酸素を除去する働きがあります。もちろん、紫外線も身体には必要です。紫外線を浴びることで、皮膚はビタミンDを生成します。このビタミンDは肌や骨の健康に関わります。特に高齢者において、屋内にいる時間が増えると「骨がもろくなる」と言われるのはこのビタミンD不足が原因の一つです。しかし、ゴルファーの皆さんは、夏のラウンドでは15分程度の日光浴で十分なビタミンDを生成することが可能です。
過度な紫外線は身体にダメージを与えます。トマトを含む抗酸化食品を食べることで、体内の抗酸化バランスを整え、紫外線によるダメージを軽減しましょう!
『血糖値の急上昇』を防ぐ
ゴルフは4〜5時間と長い時間を要するスポーツです。そして、その多くの時間において集中力を保ち続けることが求められます。ここでポイントとなるのが、朝食後や昼食後のラウンドにおける『血糖値の急上昇(=血糖スパイク)』を防ぐことです。この血糖値スパイクは、ゴルフパフォーマンスの低下に繋がります。
血糖スパイクが起こると、以下の症状が現れるリスクがあります。
急激な眠気や集中力の低下
倦怠感、疲労感の増加
これらはラウンド中のパフォーマンスを下げるだけでなく、長期的に糖尿病などの生活習慣病リスクにつながります。
ここで活躍するのがトマトです!
■ トマトが『血糖値のコントロール』に役立つ理由
トマトに含まれるリコピンや食物繊維には、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。
リコピン:インスリン(血糖値を下げる働きをもつホルモン)の働きを助ける、という報告があります。
食物繊維:糖質の吸収スピードを緩やかにし、血糖の急上昇を防ぐ効果があります。
つまり、白米などの糖質を多く含む食品だけを食べた場合と比べて、トマトなどの野菜を一緒に食べた方が、血糖値の上昇が穏やかになります。ゴルフパフォーマンスを安定させる為に、ここでもトマトが役に立ちます!
肌と目の健康を保つ『βカロテン』
トマトには『βカロテン』という栄養素も含まれます。
このβカロテンは体内でビタミンAに変換され、肌や粘膜の健康維持に作用します。紫外線による肌のダメージを軽減するとともに、目の疲れを軽減する働きももちます。実際にビタミンAを欠乏することは少ないと言えますが、地域によってはビタミンAが不足することで夜盲症(暗い場所での視力低下)を発症することもあります。トマトを『食べるサングラス』として活用することで、身体の内側から紫外線対策を行いましょう!
🏌️♂️ ゴルファーにおすすめのトマトの摂り方
朝食にトマトジュース:手軽にリコピンを摂取できますが、砂糖や添加物には注意が必要です。
サラダにプチトマト:手軽で彩りも良く、プチトマトの方が、通常サイズのトマトよりも栄養価が高いとも言われます。
トマトソースのパスタ:食事の味付けを迷った時にはトマトソースがおすすめです。
ラウンド中の補食にプチトマトやドライトマト:持ち運びしやすく、水分もあり、栄養補給に最適です!
トマトは生で食べるだけでなく、加熱する、油と一緒に摂る、などの工夫でリコピンの吸収率を高めることが可能です!様々な料理に取り入れることで、夏のゴルフを快適に楽しみましょう!
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。 TGFでは管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量をご提案させていただきます。是非館内またはホームページを含む各種SNS等からご相談ください。
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!