トータルゴルフフィットネス 管理栄養士兼トレーナーの中島です。
・ゴルフ後の疲れがとれない
・寝てもスッキリしない
・最近疲労感を感じることが多い
皆さんはこの様な悩みを感じていませんか?
ラウンドやトレーニング、仕事など日々の生活習慣の中で感じる『慢性的な疲労』。
それマグネシウム不足かもしれません!
今回はマグネシウムの働きや、疲労との関係について解説します!
目次
マグネシウムとは?|『縁の下の力持ち』
マグネシウムは人体にとって欠かせない必須ミネラルのひとつです。成人の場合、ヒトの体内に約25gほど存在しています。主に骨や歯(約60%)、筋肉や神経、血液など(約40%)に分布しています。
● 300以上の酵素反応を助ける『補酵素』!
マグネシウムの役割は多岐に渡ります。エネルギー産生やタンパク質合成、筋肉の収縮などに関わります。その数なんと300種類以上の酵素の働きをサポートしていることが分かっています。この中でも、特にエネルギーを多く使う筋肉や脳の機能にマグネシウムは深く関わります。トレーニングをしている人や、ストレスを感じやすい人は消費量が多く、必要量が高まる栄養素と言えます。
● マグネシウムが『不足する』とどうなる?
マグネシウム不足は、以下のような身体的・精神的な不調を引き起こします。
疲労感や倦怠感が抜けにくい
筋肉のけいれんやこむら返りが起こる
集中力や思考力の低下
寝つきが悪くなり、睡眠の質が低下する
イライラしやすく、精神的に不安定になる
マグネシウムは発汗によって失いやすい栄養素です。特に運動習慣のあるゴルファーの皆さんは意識的な補給が大切です!
● マグネシウムは『カルシウムのブレーキ役』でもある
筋肉を動かす働きを持つミネラルとしてカルシウムが有名です。このカルシウムが筋肉の収縮を促す『アクセル』なら、マグネシウムは『ブレーキ』の役割をもつといえます。
この2つのバランスが崩れると筋肉がうまく弛緩できず、張りやこわばり、つりの原因になります。
よって、マグネシウムとカルシウムのバランスを保つことが、疲労予防・筋肉トラブル予防のカギとなります!
2. なぜマグネシウム不足で『疲れやすく』なるのか?
● エネルギー産生のカギを握っている
マグネシウムは、ATP(エネルギーの元)をつくるために必要なミネラルです。ATPが効率よく作られないと筋肉や脳がエネルギー不足に陥り、倦怠感や集中力低下につながります。
● 筋肉のこわばりやこむら返りにも関係
先程述べた様にマグネシウムが不足すると、筋肉が弛緩しにくくなり、張りやすくなります。トレーニング後に疲れが抜けない、足がつりやすいといった方は、マグネシウムの影響を疑ってみるのも一つです。
3. マグネシウムを効率よく摂取するには?
● 『食事』からの摂取が基本!
マグネシウムを豊富に含む食品をご紹介します。
海藻類(わかめ、ひじき)
ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)
大豆製品(豆腐、納豆、きなこ)
全粒穀物(玄米、雑穀米)
● 『サプリメント』も選択肢の一つ!
食事だけでは不足しがちな場合、サプリメントも選択肢の一つです。
また、マグネシウムは経皮吸収することから、マグネシウム入りのクリームや入浴剤等もサポートとして活用することをおすすめします!
まとめ
疲れやすい、寝てもスッキリしないと感じたら、『休む』だけでなく『栄養』も見直してみましょう。日々の食事とコンディショニングのバランスを整えることで、ゴルフパフォーマンスや身体の回復力は変わります!
『何となく不調』が続いている方は、ぜひ一度ご自身の栄養状態に目を向けてみてください。
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。 TGFでは管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量をご提案させていただきます。是非館内またはホームページを含む各種SNS等からご相談ください。
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!