トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
ゴルファーの皆さん、皆さんのゴルフに関する悩みは何ですか?
起き上がり、スライス、フック、ボールが上がらない、などなど、、、
それぞれ悩みがあるかと思いますが、『飛距離』はどうでしょう。
雑誌やSNSなど、様々な媒体でお悩みランキングの上位に上がるのが『飛距離アップ』です。
飛距離アップはミート率×ヘッドスピードで算出できますので、これらに関して多くの飛距離アップテクニックが取り上げられています。ゴルフスキルも、身体作りも重要です。そして、食事もできることがあります!
今回はマグロを代表する肉や魚に豊富に含まれるとある栄養素に焦点を当てます!
『クレアチニンとは』
クレアチニンの歴史は古く、スポーツパフォーマンス向上に関する話題が出始めたのは1990年頃からと言われています。オリンピック・パラリンピック等で活躍する様々なスポーツ選手から、トレーニングに励む一般の方まで、幅広い人々がクレアチニンを使用してきました。題名に記載したマグロや豚肉、鶏肉などの肉や魚に豊富に含まれる栄養素です。最近はサプリメントで摂取している方も多いのではないでしょうか。
クレアチニンは人間の臓器(肝臓)で合成できるアミノ酸の一種です。そして体内においてはその90%以上が骨格筋に存在します。クレアチニンの効果を一言で表すと、「エネルギーを素早く生み出すこと」です。
人間の身体でエネルギーを生み出す際には、ATPがADPとリン酸になり、また結合する、という循環の繰り返しが行われます。この循環をサポートするのが、クレアチニンです。
クレアチニンはスポーツパフォーマンスの向上や筋肉量の増加に関わるなど、短時間の運動において様々な作用が挙げられます。このことから、1ショットが2秒程で終わるゴルフにも貢献しそうです。
ここで、ゴルフとクレアチニンの関係を示す論文を紹介します!
飛距離アップに『クレアチニン』!
研究は、ゴルフのドライビングパフォーマンスを評価することを目的に、クレアチン一水和物、アラビカコーヒー果実抽出物、フルクトホウ酸カルシウム、ビタミンDの4種類が入ったサプリメントが使用されました。研究スタイルは二重盲検プラセボ対照試験です。その結果、参加者全体のドライバーの飛距離が上昇しました(※1)。幅広いスポーツパフォーマンスではなく、ゴルフに特化した研究において、クレアチニンとの相関が見られたわけです。皆さんの飛距離アップに、クレアチニンが貢献できる可能性があります!
『食材orサプリメント』
ここまで述べてきた通り、クレアチニンは肉や魚などの食材に含まれます。しかし、クレアチニンの特徴として、加熱に弱いことが挙げられます。題名でマグロを挙げたのは、これが理由です。マグロは生で刺身として食べられますが、鶏肉や豚肉はそうはいきません。通常の生活に加えて、トレーニングやラウンドが多いゴルファーの皆さんは、サプリメントの検討が必要なことがあるかと思います。摂り過ぎは腎機能の低下に繋がりますので、1日3〜4g、また5g以下から始めてみてください。どんな栄養素であっても、基本は食事から、サプリメントは過剰摂取しないことが原則です。
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。 TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内またはホームページを含む各種SNS等からご相談ください!
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!