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STAFF COLUMN

第586回 ゴルファーのための食事学「ゴルファーにとって、カリウムとは?」

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
今回は筋肉の収縮に欠かすことのできない栄養素の一つ、『カリウム』に着目します。
「カリウムとは?」「どの位必要なの?」これらについて解説します!

カリウムの役割とは?

カリウムは神経の伝達筋肉のスムーズな運動、水分保持に関わります。
ゴルフのラウンド中、またはトレーニングをしている際に『足がつった!』この様な経験をした方は多いのではないでしょうか。
カリウムを含めたミネラルのバランスが崩れることは、足がつる原因となります。特にカリウムが不足すると筋肉は異常な収縮をするため、足がつる原因となりやすいと考えられます。

カリウムが過剰になると?

カリウムを過剰摂取することで、下記の症状が現れる可能性があります。
・脱力感
・しびれ
・悪心
・不整脈

カリウムはその多くが尿中に排泄されるため、健康な方であれば過剰摂取のリスクは低いと言えます。しかし腎臓の機能が低下している場合はカリウムがうまく排泄されず、高カリウム血漿になる為注意が必要です。

カリウムが不足すると?

カリウムが不足すると、下記の症状が現れます。
・悪心
・筋肉痛
・嘔吐
・不整脈

カリウムは幅広い食品に含まれることから、通常の食事で不足することは低いと言えます。しかし体調不良時に嘔吐や下痢をした場合、リスクが上昇します。食欲不振に陥りやすく、熱中症も多い夏場においては注意が必要です。

適切な摂取量とは?

食事摂取基準2020では、カリウムの基準値(30歳以上)を男性3000mg、女性2600mgとしています。生活習慣病を予防する観点からは男女共に+500mg程度の摂取が推奨されているとともに、現状上限量については示されておりません。

ゴルファーとカリウムの関係とは?

ゴルファーの皆様にとって、カリウムはどの様な意味を持つのでしょうか。
先述した通り、ラウンド中に「足が攣った!」これ実はカリウム不足かもしれません。通常の生活とは異なり多くの発汗を伴う運動を行うゴルフでは、電解質(ナトリウムやカリウム)のバランスが乱れやすくなります。カリウムは一定量を体内に貯蔵できることから、日々カリウムの不足しない食事を摂ることが大切です。また下痢や嘔吐をした際には、食事は無理せず、市販の経口補水液等で補うことも必要です。

カリウムは何に含まれる?

カリウムは様々な食材に含まれており、野菜果物全般に含まれます。特に、バナナやプルーン、ほうれん草、ひじき、芋類等に豊富に含まれます。カリウムは水溶性のミネラルであることから、茹でることで水に溶け出します。生で食べる、また焼く、炒める等の調理をすることでカリウムを損なわずに摂取できます。

それぞれのミネラルにおける目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。
TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内でお声掛けください!

ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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