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STAFF COLUMN

もうシャンクで悩まない!『トゥシャンク』を専門トレーナーが一瞬で改善

「またシャンクだ…。調子が良かったはずなのに――」

ゴルフ歴が長くなるほど、避けて通れないミス。それが『トゥシャンク』です。
特に最近、アプローチやアイアンでのミスが増えたと感じているなら、それは身体の使い方や、スイング軌道のズレが原因かもしれません。

今回のコラムでは、ゴルフ専門トレーナーが「なぜトゥシャンクが出るのか?」「どうすれば直せるのか?」を分かりやすく今日から実践できる方法を解説します。

ここで紹介することは、特別な技術激しいトレーニングではありません。
『正しい身体の動かし方』を知り、ほんの少し意識を変えるだけで、あなたのシャンク癖はぐんと減ります。どんなスイングの癖にも、必ず原因があり、必ず改善方法があります。

「もう一度、思い通りのショットを打ちたい」
そんなあなたの願いを叶えるヒントが、ここにあります!

目次


『トゥシャンク』って何?

ゴルフでよく耳にする『シャンク』は、多くのゴルファーが一度は経験する厄介なミスショットです。その中でも『トゥシャンク』という言葉をご存じでしょうか?

一般的なシャンクは、クラブの根元(シャフトの付け根あたり=ヒール)にボールが当たって、急激に右に飛んでいくミスです。
一方でトゥシャンクは、クラブの先端=つま先側(トゥ)にボールが当たってしまうミスを指します。

こんな球が出たら『トゥシャンク』かも

  • ボールが極端に右へ飛ぶ

  • 当たったときの打感が固く、変な音がする

  • 打点がフェースの先端に集中している

  • アプローチやアイアンで距離感が狂いやすい

このトゥシャンクは、クラブのトゥ(つま先側)に当たることでフェースが開いてしまい、打ち出し方向が大きくズレてしまうのが特徴です。特にアプローチショットや、軽く振る場面で起きやすいという傾向があります。

トゥシャンクは『クセ』になりやすい

一度出ると、無意識に「シャンクしたくない」と身体が硬くなり、余計にミスが増えてしまう…。この悪循環が、トゥシャンクを『クセ化』させる最大の原因です。

また、本人はヒールシャンクだと思って対処していることが多く、逆効果になっているケースも少なくありません。

『トゥシャンク』と『ヒールシャンク』の違い

種類当たる位置球の出方起きやすい場面
ヒールシャンククラブの根元右斜め45°に極端に飛ぶ強く振った時や、疲れている時
トゥシャンククラブの先端(つま先側)右方向まっすぐ or フェード強めアプローチや、緩いショット時

なぜ起きる?『トゥシャンク』の主な原因

トゥシャンクが出ると、「なんでこんな変な球が出るんだ?」と混乱してしまいますよね。
ですが、原因は大きく分けて4つに整理できます。

原因1:スイングの軌道がずれている

最も多い原因は、クラブの振り方(スイング軌道)が外側から入りすぎていることです。
クラブが身体から離れて遠回りすると、フェースの先端=トゥに当たりやすくなります。

特にアプローチの時に「コントロールしよう」として、スイングが縮こまりすぎたり、手だけで振ってしまうとこの状態になりやすいのです。


原因2:アドレスの姿勢が崩れている

アドレスを構えた際に、

  • 前のめりすぎている

  • 手元が身体から離れすぎている

  • 肩が開いている

このような状態ですと、スイング中にクラブヘッドが先端側にズレて、つま先で打ってしまう可能性が高まります。
つまり、打つ前の準備段階(アドレス)からトゥシャンクは始まっていることも多いのです。


原因3:身体の『柔軟性』や『バランス』が落ちている

年齢とともに、

  • 肩や背中が固くなってきた

  • 下半身のバランスが不安定になってきた

こうした身体の変化によって、スイング時に無意識にバランスを崩してしまい、クラブが外に逃げるような動きになってしまうことがあります。
結果として、クラブフェースの先端がボールに当たりやすくなる=トゥシャンクが起きやすくなります。


原因4:「シャンクしたくない」という気持ちが逆効果に

「またシャンクが出たらどうしよう…」という不安があると、無意識にクラブを身体から遠ざけようとする癖が出てしまうことがあります。
これは身体の防衛反応ですが、結果的にトゥ側でのミスヒットを誘発してしまうのです。

――1つでも当てはまれば、トゥシャンクの原因がどこかに潜んでいます。
でも裏を返せば、その原因さえ分かれば、必ず改善できるということです。


身体とスイングを連動させる3つの実践エクササイズ

トゥシャンクの改善に最も大事なのは、「クラブだけで何とかしようとしないこと」です。
クラブを動かすのは『身体』です。つまり、スイングと身体の動き(連動性)を整えることで、自然とミスは減っていきます。

ここでは、ゴルフ専門トレーナーが推奨する『トゥシャンクを防ぐための身体づくりエクササイズ』を3つご紹介します。全てご自宅で無理なくできる内容です。


エクササイズ1:肩甲骨ストレッチ & 肩回しリリース 

目的: 背中が固まると、身体がスムーズに回らず、クラブを手だけで操作しがちになります。その結果、クラブが外に外れてトゥシャンクを招きやすくなります。肩甲骨まわりを柔らかくすることで、スムーズな回転動作をサポートします。

やり方:

  1. 両手を肩に置き、肘で大きな円を描くように前まわし10回、後ろまわし10回を繰り返す。

  2. タオルを両手で持ち、バンザイの形から背中に下げる動作を10回繰り返す。

ポイント:

  • 肘をしっかり動かすことで、肩甲骨が滑らかに動くようになります。

  • 呼吸を止めずに、リラックスして行いましょう。


エクササイズ2:スローツイスト体幹ドリル

目的: トゥシャンクの原因の一つは腰と肩の回転が連動していないことです。体幹の『ねじり』が効かないと、スイング軌道が乱れてクラブが身体から外れやすくなります。

やり方:

  1. 両足を肩幅に開き、クラブを肩に乗せて構えます(アドレス姿勢)。

  2. ゆっくりと右に身体をねじり、正面に戻す、左へねじる、これらを10往復する。

  3. 背筋を伸ばし、腰がブレないように意識する。

ポイント:

  • 早く回す必要はありません。『ゆっくり・深くねじることが大切です。

  • 腰ではなく、胸を動かす意識で行うと効果的です。


エクササイズ3:片足バランス&アドレス確認ドリル

目的: 身体のバランスが崩れていると、アドレスを構えた時に無意識にクラブが遠くなり、トゥシャンクを引き起こしやすくなります。片足立ちでバランスを取ることで、自分の重心位置や姿勢のブレを自覚し、安定感を育てる練習になります。

やり方:

  1. 両手でクラブを持ち、アドレスの姿勢を取ります。

  2. そのまま片足を少し浮かせて、10秒間キープ(左右交互に3セット)。

  3. ブレずに立てるようになったら、片足で素振りをしてみましょう。

ポイント:

  • 腰が横にズレないように注意しましょう。真っすぐに立つ意識が大切です。

  • 姿勢が安定すると『いつもよりクラブが近く感じる』はずです。それが正解です。


なぜ練習場だけ出る?コースでは平気?

――そのシャンク『練習場シャンク』かもしれません。

「不思議と、練習場ではシャンクが出るのに、コースでは普通に打てるんです…」
こんな声を多くのゴルファーから耳にします。実はこれ、『あるある』な現象です。

一見、コースのほうが緊張しそうですが、実際は逆のことも多いです。練習場の環境や心理状態が、シャンクを引き起こしやすくしていることがよくあります。


 原因1:マットや人工芝の『滑り』がクラブの軌道を変えている

練習場のマットでは、クラブが多少ズレても、滑って当たってしまうことがあります。
この『ズレたままでも当たってしまう環境』に慣れると、正しい軌道が崩れ、つま先側でヒットする癖がつくことがあります。

一方、芝の上ではクラブがズレたら『そのままミスになる』ため、無意識に丁寧なスイングになってシャンクが出にくくなるのです。

この様に人工芝に慣れすぎると、実戦との差が出ます。本芝での練習機会やシミュレーターでの映像チェックを活用しましょう。


原因2:『打ち放題』のせいで『力み』や『打ち急ぎ』が起きやすい

練習場では球数が多く、たくさん打とうという意識が働きやすくなります。

よって、

  • スイングが速くなる

  • 手だけで振ってしまう

  • 身体の動きがバラバラになる

このような悪い癖が出やすくなり、結果的にクラブが身体から離れてトゥシャンクが出やすくなるのです。


原因3:『フォームチェック』に集中しすぎて身体が固まっている

練習場では、
「右手の位置を意識しよう…」
「トップの形を揃えよう…」
と、フォームに集中しすぎるあまり、身体の動きがぎこちなくなり、スムーズな回転が失われることがあります。

その結果、クラブが正しい位置に戻らず、トゥ側に当たってシャンクに繋がるのです。

手先やクラブの動きよりも、体幹の回転や重心移動に集中することで、身体とクラブが連動し、トゥシャンクは出にくくなります。


原因4:精神的な安心感が逆効果に働くことも

コースでは一球勝負の緊張感があります。逆に、練習場では「何球でも打てるから大丈夫」という安心感が油断や雑な動きを生むこともあります。その結果、重心が前に流れたり、リズムが崩れたりして、シャンクを誘発するのです。

練習場でもコースと同じ緊張感を持ち、毎回構えからルーティンを整える練習をすると、精度が上がります。


ゴルフ専門トレーナーが見る『チェックポイント』

――自分では気づきにくい『無意識のズレ』が、トゥシャンクを招いている

トゥシャンクを何度も繰り返してしまう方に共通しているのが、「自分では原因に気づいていない」という点です。
特にシニアゴルファーの方は、長年のスイングの癖や身体の使い方が染みついているため、本人には自然な動きが、実はズレていることがよくあります。

私たちゴルフ専門のトレーナーは、スイングだけでなく「身体の使い方」「姿勢」「力の伝え方」まで細かく見て、根本原因を探ります。以下は、実際にチェックしている主なポイントです。


チェック1:構え(アドレス)の『手の位置』が身体から離れていないか?

・手元が前に出て、クラブと身体の距離が遠くなっていないか?
グリップが肩より外側にある、または手が下がりすぎていないか?

→ この状態だとクラブヘッドが身体から離れやすく、トゥ側に当たりやすくなります。


チェック2:上体が前に突っ込んでいないか?

・アドレス時の前傾角度が深すぎていないか?
・スイング中に頭や肩がボール方向に突っ込んでいないか?

→ 身体が前に出ると、クラブとの距離感が崩れてミスヒットに直結します。特にスイング中にかぶり気味の方は要注意です。


チェック3:テイクバックで『身体の軸』が左右にブレていないか?

・バックスイングで、頭が右に大きく動いていないか?
・切り返しで、急に左にズレていないか?

→ 軸が安定していないと、インパクト時にクラブの位置もブレやすくなり、トゥシャンクを引き起こします。


チェック4:体幹(お腹まわり)が使えているか?

・回転しているつもりでも、実は腕や手だけで振っていないか?
腰の位置や骨盤の角度がズレていないか?

→ 『回転しているつもり』が一番危険です。体幹が止まって腕だけが動いていると、スイングが外回りになりやすく、ミスの原因になります。


チェック5:フィニッシュでバランスが崩れていないか?

・打ち終わった後、ふらついたり、軸が流れていないか?
・右足にしっかり体重が乗り切れているか?

→ フィニッシュの形は「そのスイングが正しく振れていたか」の答え合わせです。崩れている人は、身体の連動ができていない証拠です。


よくある質問(FAQ)

Q. トゥシャンクとヒールシャンクって違うの?
A. ヒールは内側トゥは外側。原因も対策も異なるので、専門的に見極めが必要です。

Q. 家でもできるトレーニングは?
A. 今回ご紹介したドリルは、クラブとタオルがあれば、すべて自宅でOKです。

Q. どれぐらいで改善できますか?
A. トレーナーによる週1回の体験後、自宅ドリルを継続することで、最短数週間で安定が期待できます。


まとめ:あなたのゴルフを次のステージへ

トゥシャンクや飛距離ダウンに悩んでいるなら、『もっと練習』よりも、『正しく体を使う方法を知る』ことが最短の近道です。

「たった1回の体験でスイングが変わった!」
「自分の身体の状態を知ったら、ミスの原因が分かった!」
そんなお声を、これまで多くのお客様からいただいています。

まずは一歩踏み出すだけで、あなたのゴルフは変わりはじめます。
お気軽に、私たちにご相談ください!

ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。

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中島 遥写真

中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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