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STAFF COLUMN

魚の本当の効果、知っていますか?

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。

今回は私が最もおすすめするタンパク質源の一つである魚についてです。「なんとなく体に良さそう」と思いながら、実際にはあまり食べていない——そんな食品のひとつではないでしょうか。皆様の食事記録を見せていただく中で、肉や乳製品が多く、魚は少なめ、、、そんな方が多いです。ですが、近年の研究は魚の栄養価がとても高いことを示しています!

魚が持つ3つの主役栄養素

①たんぱく質 魚は必須アミノ酸の全てを含むことから完全たんぱく質とも言われます。大豆などの植物性タンパク質より、生体利用率(食べた食材に対して、実際に体が消化・吸収して利用することのできる栄養素の割合)が5〜15%高く、消化吸収にも優れています。

②オメガ3脂肪酸 EPA・DHAを含む長鎖多価不飽和脂肪酸が豊富です。海水魚(マグロ・アジ・サバなど)は、淡水魚(フナ、アユなど)や陸上動物(ブタ・ウシなど)より含有量が多いことが特徴です。またヒトの体内で合成することも可能ですが、その変換効率は非常に低いと言えます。魚から摂ることがおすすめです。

③ビタミン・ミネラル 魚には様々なビタミンやミネラルも豊富です。ビタミンD・B12・A、ヨウ素、セレン、リンなどが代表的です。少量でも多彩な生理機能を支える微量栄養素が揃っています。

体の中で何が起きているのか?

体内で魚のたんぱく質が消化されると、抗菌・抗酸化・降血圧といった働きを持つ生理活性ペプチドが生まれます。特にサンマやサバなどの青魚に多いEPADHAは、炎症を引き起こす物質の産生を抑えます血管をしなやかに保つことで、心臓病のリスクを下げることも報告されています。脳の神経細胞膜の主成分でもあるDHAは、子どもの学習能力や成人の記憶力に深く関わります。子供の頃から魚を食べる習慣を作ることが重要です。

そして、見落とされがちなのがビタミンDです。ビタミンDは食事からでないと十分に摂ることの難しい栄養素と言えます。免疫機能の調節から骨の健康、さらには大腸がんや膵臓がんの予防にまで関与することが示されています。脂の多い魚(サーモン、サバなど)は特に良い供給源です。

また、ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に不可欠です。代謝と認知発達を支えます。セレンは体内の抗酸化酵素の補助因子として細胞をダメージから守ります。これらは海産魚に豊富に含まれますが、淡水魚とはミネラル構成が異なります。両者をバランスよく食べることが理想的です。

魚を食べるポイント

  • 週に350g(週3回程度、1回あたり100〜120g)を目安に食べましょう。
  • オメガ3脂肪酸は酸化しやすいため、加熱する場合は蒸す・煮るが最適です。高温で揚げることは避けましょう。
  • 海水魚(青魚・深海魚)と淡水魚を組み合わせることで、タンパク質・ミネラルのバランスが高まります。
  • 大型の魚(マグロ、メカジキ)は水銀蓄積に注意です。特に妊婦の方は週の摂取量の目安を守りましょう。

「魚を食べる文化」が根付く地中海沿岸や東アジアの集団では、慢性疾患の罹患率が低いことが確認されています。その恩恵は特定の栄養素だけでなく、たんぱく質・脂質・微量栄養素が組み合わさった食品としての魚全体から来るものです。サプリメントではなく、食卓に魚を一皿——これが体を変える最も自然な一歩です!


参考文献

  • Andhikawati et al. (2021) MARINADE 4(2):76-84
  • Iqbal & Altaf (2025) Journal of Marine Studies 2(2):2204
  • Ahmed et al. (2022) J. Anim. Physiol. Anim. Nutr. 106(3):690-719

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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