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秋の定番!さつまいもで免疫力&スタミナアップ

秋の味覚として親しまれるさつまいもは、単なる季節の風物詩ではありません。シニアゴルファーにとって免疫力の維持スタミナ確保に役立つ理想的な栄養源と言えます。ゴルフは18ホールを4時間以上かけて歩き持久力を要するスポーツです。同時に朝晩の冷え込みや気温差による体調管理も求められます。今回は、さつまいもに含まれる豊富な栄養素がどのようにシニアゴルファーの健康とパフォーマンスをサポートするか考えていきましょう!

さつまいもの栄養プロファイル

中サイズのさつまいも1本(可食部約200g)には、以下の主要栄養素が含まれています。(※全ておおよその数値です。)

  • エネルギー:250kcal
  • 炭水化物:60g
  • 食物繊維:4.5g
  • タンパク質:2.5g
  • ビタミンC:60mg
  • ビタミンE:3mg
  • β-カロテン:55μg
  • カリウム:960mg

これらの栄養素が相互に作用し、免疫機能の強化エネルギー供給の両面で優れた効果を発揮します。

免疫力を高める栄養素

β-カロテン:粘膜バリアを守る

さつまいもの鮮やかなオレンジ色はβ-カロテンの豊富さを示しています。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、口腔、鼻腔、気管などの粘膜を健康に保ちます。これらの粘膜は、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ最前線のバリアとして機能します。特に注目すべきは、β-カロテンはサプリメントでの副作用が報告されているという点です。さつまいもという食品から摂ることで、必要な分だけビタミンAに変換される仕組みにより、過剰摂取のリスクがほとんどないと言えます。

秋から冬にかけて感染症が増えるこの時期は、さつまいもを日常的に食べましょう。粘膜のバリア機能を強化し、病原体への抵抗力を高めることができます。

ビタミンC:免疫細胞の活性化

さつまいもは、いも類の中でも特にビタミンCが豊富です。中サイズ1本で1日の推奨量(100mg)の約60%を摂取でき、これはじゃがいもの約2倍に相当します。

ビタミンCは、白血球やマクロファージなどの免疫細胞の機能を高め、病原体への攻撃力を向上させます。また、強力な抗酸化作用により、活性酸素から免疫細胞自体を保護する役割も担います。

さらに重要なのは、さつまいもに含まれるビタミンCはデンプン質に守られているため加熱調理による損失が少ないという特徴です。焼き芋や蒸し芋にしても、約70〜80%のビタミンCが残存すると考えられます。

ビタミンE:抗酸化の連携作用

ビタミンEは、細胞膜を酸化ストレスから守る脂溶性の抗酸化物質です。さつまいもには、中サイズ1本あたり約3mgのビタミンEが含まれており、これは1日の推奨量(6.0〜6.5mg)の約50%に相当します。

ビタミンEとビタミンCは相互に作用し、一方が酸化されるともう一方が再生させる抗酸化ネットワークを形成します。さつまいもはこの両方を含むため、効率的に免疫細胞を保護します。

加齢に伴い免疫機能が低下するシニア世代にとって、この抗酸化作用は免疫システムの維持に不可欠です。

スタミナを支えるエネルギー源

複合糖質:持続的なエネルギー供給

さつまいもの甘さの主体は、ショ糖、ブドウ糖、果糖などの糖類ですが、これらはデンプンと結合した複合糖質として存在します。この構造により、消化吸収が緩やかで、血糖値の急激な上昇を抑えながら、長時間にわたって安定したエネルギーを供給します。

さつまいものグリセミック指数(GI値)は約55前後です。白米(約84)やパン(約91)に比べて低く、18ホールを回るゴルファーに理想的なエネルギー源といえます。ラウンド前2〜3時間前にさつまいもを食べることで、スタート時から後半にかけて持続的なエネルギー供給が期待できます。

食物繊維:腸内環境とスタミナの関係

さつまいもには、水溶性と不溶性の食物繊維がバランス良く含まれています。中サイズ1本で約5gの食物繊維を摂取でき、これは1日の目標量(男性21g以上、女性18g以上)の約20〜25%に相当します。

食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えます。実は、免疫細胞の約70%は腸内に存在しており、腸内環境の良し悪しが免疫力に直結します。また腸内環境が整うことで栄養素の吸収効率が高まり、エネルギー代謝も改善します。

カリウム:疲労回復と筋肉機能

さつまいもはカリウムの優れた供給源です。カリウムを含むことで有名なバナナ(1本)の約2.5倍に相当します。

カリウムは、細胞内外の浸透圧を調整し、筋肉の収縮を正常に保つ働きがあります。ゴルフのスイングには全身の筋肉が連動して使われるため、カリウムの適切な摂取は筋肉の痙攣予防やスムーズな動作の維持に重要です。

また、カリウムには体内の余分なナトリウムを排出する作用があり、血圧の安定にも寄与します。高血圧のリスクが高まるシニア世代にとって、さつまいもは血圧管理の面でも有益な食材です。

実践的な摂取タイミング

ラウンド前(2〜3時間前)

蒸し芋や焼き芋1本(200g程度)を朝食に取り入れることで、スタート時から後半にかけて安定したエネルギー供給が可能になります。消化に時間がかかるため、プレー直前に食べる際は量に気をつけましょう。

ラウンド後

運動後も質の良い栄養摂取が欠かせません。焼き芋を食べることで、消耗したグリコーゲンの回復と、ビタミンCによる疲労回復が期待できます。

日常の食事

週に3〜4回、さつまいもを取り入れましょう。さつまいもはそのままでも美味しいですが、お味噌汁にいれたり、ご飯に混ぜて炊いたり、といった様々な食べ方を工夫できます。継続的な免疫力強化エネルギー代謝の改善が図れます。白米の代わりにすることで、血糖コントロールも向上します。

おわりに

さつまいもは免疫力の維持とスタミナ確保という、シニアゴルファーが直面する二つの健康課題に同時に応える、まさに秋の恵みです。β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEによる免疫機能の強化、複合糖質と食物繊維による持続的なエネルギー供給、そしてカリウムによる筋肉機能のサポート。これらすべてが一つの食材に凝縮されています。

さつまいもは、いつまでも元気にゴルフを楽しむための美味しく賢い選択です。この秋は、さつまいもを日々の食事に積極的に取り入れ、免疫力とスタミナの両面から体を整えていきましょう!

 

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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