「とても軽く振っているように見えるのに、なぜ飛ぶのか?」
プロのプレーを見て、そう感じたことはありませんか?
飛距離というと、筋力やヘッドスピードばかりに目が向きがちですが、実はそれだけではありません。大切なのは、上半身と下半身がそれぞれの役割を持ちながら動けることです。
プロのスイングでは、バックスイングで上半身がしっかり回り、切り返しでは下半身が先に動き出します。このとき、上半身と下半身の間に生まれる捻転差が、効率よく力を伝えるための大きな要素になります。
一方で、多くのアマチュアゴルファーは、上半身と下半身が一緒に回ってしまいやすく、十分な捻転差を作れないことがあります。その結果、力んで振っているわりに飛距離が伸びにくくなることもあります。
では、なぜその差が作れないのでしょうか。その一因として考えられるのが、胸まわりや背中、肩まわりの動きにくさです。
今回は、そうした動きの制限を減らし、よりスムーズなスイングにつなげるために取り入れたい、3つのストレッチをご紹介します。
飛距離アップには「回れる体」が必要
スイングで飛距離を生むためには、ただ強く振るのではなく、カラダを効率よく使えることが重要です。特に、胸まわりや背中が硬いと、上半身が十分に回りにくくなります。すると、本来は胸椎や胸郭で行いたい動きを、肩だけで補ったり、腰に負担をかけたりしやすくなります。その状態では、スムーズな切り返しや、効率のよいカラダの連動も作りにくくなります。だからこそまず必要なのは、上半身がしっかり動ける状態をつくることです。
ストレッチ紹介
ソラシックエクステンション
【目的】背中が丸まった状態を改善し、上半身が回りやすい土台を作る
背骨の中でも、回旋に大きく関わるのが胸椎です。しかし、デスクワークやスマホ操作などで背中が丸まりやすくなると、胸椎は動きにくくなります。胸椎の動きが出にくい状態では、上半身の回旋が浅くなり、スイング中の動きも制限されやすくなります。

【やり方】
ストレッチポールやフォームローラーを肩甲骨の下あたりに当て、胸を開くようにゆっくり反らします。
【期待できる効果】
胸まわりが開きやすくなり、上半身が回旋しやすい姿勢づくりにつながります。
ラットストレッチ(広背筋ストレッチ)
【目的】背中から脇にかけての張りを減らし、腕と体幹の連動をスムーズにする
広背筋が硬いと、脇から背中にかけてのつっぱりが強くなり、上半身をスムーズに回しにくくなることがあります。特に、バックスイングで十分に上半身を回しにくい方や、腕に力が入りやすい方には有効です。

【やり方】
四つ這い姿勢から片手をやや前方に置き、お尻を後ろへ引きながら、脇から背中にかけてゆっくり伸ばします。
【期待できる効果】
脇腹から背中にかけての張りが和らぎ、上半身の回旋や腕の動きをスムーズにしやすくなります。
チェストオープン(胸回り・胸郭)
【目的】胸まわりの硬さを減らし、より深い回旋をしやすくする
胸まわりが硬いと、肩が前に入りやすくなり、スイングの中で十分な捻転を作りにくくなります。また、胸郭の動きが小さいと、上半身が回りにくくなり、腕だけでクラブを動かしやすくなることもあります。

【やり方】
横向きに寝た状態で上側の膝を曲げて固定し、上の腕を大きく開いて胸を開いていきます。
【期待できる効果】
胸郭まわりの可動性が高まり、上半身をよりスムーズに回しやすくなります。
まずは動ける状態を作ることから実践!
飛距離アップというと、筋力強化やスイング技術に意識が向きやすいですが、まず大切なのはカラダがきちんと動ける状態にあるかどうかです。胸まわりや背中、肩まわりの動きが出てくると、上半身が回りやすくなり、下半身との連動も取りやすくなります。その結果、必要以上に力まなくても、効率よくクラブを振りやすくなることが期待できます。
TGFでは、一人ひとりの可動域やスイング特性に合わせて、飛距離アップにつながるカラダづくりをサポートしています。「頑張って振っているのに飛ばない」「もっと効率よく飛ばしたい」と感じている方は、まずはご自身のカラダの動かしやすさを見直すところから始めてみませんか?

