スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第452回 【体重移動の勘違い】スイングするとき本当に体重移動できていますか?

トータルフィットネス トレーナーの江澤です。
みなさんはゴルフスイングで地面を踏めていますか? 体重移動できていますか? いいタイミングで切り返せていますか?

今回はBodiTrakという足圧計を使ってスイング中の体重移動について解説していきたいと思います。
BodiTrak(ボディトラック)を使用して、上記の悩みを可視化し、分析していきます! 分析することで自分の感覚と実際に起きている現象を可視化でき、ズレを修正することができます!

動画ではさらに詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

BodiTrakでは、左右の荷重バランスや、つま先側か踵側、どちらに体重が乗っているかリアルタイムで画面に出るため、アドレス時には構えた時にどんな球を打ちたいか、どこが一番安定するかを見ながら使用していきます。

今回は菅原トレーナーに実際に体験してもらいながら解説していきたいと思います。 まずはイメージと実際の荷重バランスが合っているか確認しながら進めていきたいと思います。

Q:アイアンのときは左右何対何の割合のイメージで構えていますか?

A:左右は5分5分のイメージで構えています。前後もつま先、踵の真ん中のイメージで構えています。

実際に見てみると、左右は5分5分ですが、前後はややつま先側に構えていることがわかります。
続いてはバックスイングです。

Q:バックスイングのイメージはどうですか?

A:結構右にブレる(スウェイ)ので、できるだけその場でテイクバックのイメージを持っています。

たしかに数字で見るとバックスイングでは右に乗っています。しかし、ここでもかなりつま先側に乗っていることがわかります。つまり右のつま先で踏ん張っているということです。本人としては、真ん中や、やや後方に乗っているイメージがあるそうなので、ここでもイメージとは違う結果となりました。

Q:切り返したときのイメージはどうですか?

A:右踵から母趾球に抜けていくイメージを持って打っています。

ここからは実際に打ってもらい、フィードバックをしていきます。
BodiTrakの結果によるとアドレスでは、先ほどと同様につま先側に乗っています。とても前にかかっているためつま先で立っているようなイメージになります。アドレスでつま先側に乗っているため、必然的にバックスイングもつま先側に強く乗ってしまっていますがバックスイングの最後で少し踵に荷重が来ました。

バックスイングの時点では右に9割ほど乗る結果となっています。先ほど菅原トレーナーはその場でスイングしているイメージと言っていましたが、実際はかなり右に乗っていました。ドライバーショットでは、このくらい右に乗ることはありますが、アイアンで右に乗りすぎてしまうと、スウェイをしてしまう可能性と、左にカラダを戻す動作が生まれるため、タイミングが合わなくなる可能性が出てきます。
切り返しではつま先に向かう動きになっています。

全体的にはどちらかというと、つま先側でさばいているので、常につま先が底屈(地面をつま先で押している)します。つまり常に背伸びをするような動きになりますので、お尻が前に出やすくなります。伸びあがる動きに繋がります。実際につま先体重すぎて伸びあがってしまうタイプはとても多いです。その中でも母趾球に体重をかけすぎて伸びあがるパターンがとても多いです。ただ、踵側に乗るためには足首の可動性がないとできないので、足首の硬さも関係してきます。改善するためには足首のアプローチも必要になっていきます。

今回は体重移動についてみてきましたが、本人の感覚と実際の体重移動が異なっていることがわかりました。
このように分析をしてズレを修正していく事で理想のスイングに近づけていきましょう。

動画の方では、実際のスイングと体重移動を動きに合わせて解説しています。今回紹介しきれなかった切り返しのタイミングや、床反力についても解説しておりますので是非合わせてご覧ください。

ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。
江澤 彬
江澤 彬

スポーツの世界で様々な競技、チームでトレーナーとして関わり、甲子園出場校のトレーナーや女子プロゴルフツアー帯同トレーナーとして賞金女王のサポートなど行う。またパーソナルトレーナーとして多くの会社経営者、著名人、アーティスト、アスリートのサポートをしている。トータルゴルフフィットネスではテクニカルマネージャーとして「より長く、より上手く」をコンセプトにゴルファーの健康とパフォーマンスに貢献するサービスの提供と、選手育成担当として世界に通用する自己管理能力の高いアスリートゴルファー育成に尽力している。

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