ゴルファーのためのゴルフトレーニング。
今回は「肩甲骨の動き」に焦点を絞ってお話ししたいと思います。
まずは、肩甲骨周辺がどのように動いているのかおさらいです。
肩甲骨の動きには内転・外転、上方回旋・下方回旋、挙上・下制があります。大きく分けて、これらの6つの動きがあります。
簡単に説明すると、
内転・外転
猫背の状態から胸を開く胸の伸展運動
上方回旋・下方回旋
腕を頭の上に挙げるバンザイの動作
挙上・下制
首をすくめる肩の上下運動
ゴルフのスイングでは肩甲骨はこの6つの動きが全て同時に行われます。
すべて含まれる動きとして、肩回し(腕回し)が挙げられますが、腕を回すためには肩甲骨の6つの動きが連動しなければなりません。
従って、どれか一つの動きが怠ると、他の動きをスムーズに行うことはできなくなってしまうのです。
肩甲骨を動かすための肩甲骨周りや背中の筋肉が柔軟に動く必要があります。
スムーズなスイングをするためには、柔らかく動く肩甲骨が必要です。
どなたでも簡単にできるエクササイズですので、参考にしていただけたらうれしいです。
1. 内・外の運動 この動きはアドレス時の姿勢で重要な動きとなります。立った姿勢で、息を吸いながら背中を丸めるように全体を引き上げ、その後、息を吐きながら背中を反り、肩甲骨を寄せ合うようにします。 | |
2. 上・下の運動 バックスイング・フォロースルー・フィニッシュの動きになります。両手をバンザイし、後頭部又は肩の位置から頭上へ持ち上げます。この動きを繰り返します。肩甲骨の開く・閉じる動きを意識します。 | |
3. 回旋の運動 直立し(足は腰幅)、両手先を肩に置き、ゆっくり肘で大きなマルを書いていきます。肘が身体の後方を回っている時、上半身が一緒について来ないように、前を向いたまま行います。 | |
4. 肩ねじり運動 足は腰幅で立ち、お腹に力を入れて、両手を横に広げます。肘を内側・外側に左右交互にねじります。手の回転だけではなく、肩甲骨からしっかりと動かします。 | |
5.ローイング運動 膝を軽く曲げて立ち(足は腰幅)、お腹に力を入れて、腰から上体を前傾させます。両腕をリラックスさせて、前に出したあと、左右の肩甲骨を引き寄せるように後方へ引いていきます。 |
肩関節と肩甲骨の可動域を最大限に使いながら暖めていくことにより、怪我の再発を防ぎます。
肩甲骨を色々な方向にスムーズに動かせるようになると、肩甲骨周辺の筋肉・関節の柔軟性が増し、スイング中の腕の力みが無くなり、シャフト→ヘッド→ボールへと上手にパワーを伝えることができます。
肩甲骨の動きを作り出すことは、飛距離アップへの有効な手段であり必須条件となりますのでぜひ、試してくださいね!