スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第157回 ゴルファーのための栄養学Vol.1 〜持久力アップのための食事〜

今月は「ゴルファーのための栄養学」を題目に、ゴルフと栄養についてお話を掲載していきます。

今回は、ゴルファーにとって大切な持久力。その持久力をUPさせるにはどんな栄養素が役に立つのかお話させて頂きます。

脳と体のエネルギーの源は「炭水化物(糖質)」です

持久力アップのためのキーワードは“エネルギー切れを防ぐこと”です。長時間の練習や試合を乗り切るためには、多くのエネルギーを必要とします。 ゴルフのような集中力を必要とされるスポーツには、脳のエネルギーとなる栄養素は唯一、糖質ですから非常に重要な栄養素となります。炭水化物(糖質)は、体内で主に「グリコーゲン」という形に作り変えられ、肝臓や筋肉中に貯蔵されます。 集中して質の高い練習やラウンドをする場合には、常に炭水化物(糖質)を多く含むものを摂取しておくことが大切になります。また、練習時間や試合時間が長い場合は、その途中でもエネルギー補給をしておくと、最後までスタミナが持ち、集中力がキープできます。

ごはん 麺 パン

良質なタンパク質の摂取

体の約15%を占めるたんぱく質は、ゴルファーにとって体の強化だけではなく、怪我の予防や回復、体調を維持するために必要な栄養素です。たんぱく質にはヘモグロビンを作る役割があり、体脂肪も効果的にエネルギー源とします。また、筋肉はアミノ酸によって修復されます。ゴルフスイングは一瞬で終わる瞬発系のスポーツですが、競技自体は5時間以上もかかる持久力が必要な競技です。酷使した筋肉の回復には、主成分がアミノ酸であるたんぱく質が必要です。筋肉修復を活発化させ、持久力アップに繋げていく必要があります。

たんぱく質を多く含む食材 … 豚モモ・豚ヒレ・鶏ササミ・マグロ・カツオ・納豆
※たんぱく質代謝をよくする栄養素はビタミンB6なので、含有量の多いニンニク・のり・ピスタチオ・アボガド等と一緒に摂取することがオススメです。

納豆 肉類 魚類

鉄分の摂取

鉄分と持久力は直接、関係しませんが、体には大きく影響しています!長時間のスポーツには、酸素を多く取り込む能力が高い方が有利です。その酸素を体内で運搬しているのがヘモグロビン。そしてヘモグロビンを生成するのが鉄分です。しかし鉄分は発汗によって体外にでてしまうので、運動中は水分やミネラル補給の加え、鉄分の補給もぜひ意識してみてください。鉄はビタミンCと一緒に摂ると、吸収力上がります!また鉄分には、免疫機能の強化や集中力を高める働きもあるので、とっても大切な栄養素といえます。

例えば、お味噌・のり・納豆・貝類などに多く含まれるので、鉄分摂取のために普段から、積極的に摂取し、ゴルフシーズンに備えていただきたいと思います。

貝類 味噌 海苔

効果的な間食の摂取

ゴルフのように長時間のスルーでのラウンドで大切になってくるのが、エネルギー補給のタイミングと何を摂取するかが大切です。ラウンド中は、ハーフターン時のエネルギー補給により最後まで集中力をキープすることができます。食材を選ぶポイントとしては、消化・吸収が早く、運動によって失われた栄養素の補給となるもの。おにぎり・バナナ・果物・エネルギーインゼリーなど糖質をしっかり補給していきましょう。

ゼリー おにぎり バナナ

またラウンド後の栄養補給は、30分以内に糖質とたんぱく質を組み合わせて摂ることで疲労回復させ明日のラウンドにも役立ちます!効果的な間食を摂り、これからの暑い夏を元気に乗り越えましょう!

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