ゴルフ歴を重ねるほど、「インパクトで身体が浮く(起き上がる)」という悩みは深刻になります。
レッスンで「頭を残せ」「お尻を後ろに引け」と指導されても、実際のショットではどうしても身体が伸び上がってしまう……。
そんな方は、技術の前に「身体の機能」に目を向けてみてください。
特に50代以降、無意識のうちに足首、股関節、背骨の柔軟性が低下します。
すると、ゴルフの深い前傾姿勢を維持することが肉体的に「無理な動作」になってしまうのです。
身体が起き上がるのは、その苦しさを回避しようとする防衛反応でもあります。
今回のトレーニングは、スイングを無理に直すのではなく、「起き上がらずに振れる身体」を10分で作り上げることを目的としています。道具は一切不要です。
身体が変われば、スイングは自然と良くなり、分厚いインパクトと飛距離が戻ってきます。
「正しいフォームの確認は動画が一番分かりやすいです」。
特に骨盤の傾きや足首の角度など、プロのトレーナーが意識している細かな「ニュアンス」を動画で確認しながら実践すると、効果が倍増します。
目次
エクササイズ紹介
足首ストレッチ

目的(効果): 下半身の血流を促し、足首の柔軟性を高めることで、アドレスの安定感を向上させます。
手順:
壁の前に立つか、床に手をつき、足を前後に大きく開きます。
後ろ足の踵(かかと)をしっかりと地面に押し付けます。
前足の膝をゆっくりと曲げ、体重を前方に移動させます。
後ろ足のふくらはぎが心地よく伸びた状態で30秒キープ。左右交互に行います。
ポイント: 後ろ足の膝を曲げないことが重要です。つま先を真っ直ぐ前に向けることで、より効果的に伸びます。
HK足首ストレッチ

目的(効果): 足首(足関節)の可動域を広げ、スイング中の膝の送りをスムーズにします。
手順:
片膝立ちになり、前足の踵を地面に固定します(フォームローラー等に足を置くとより効果的)。
踵を浮かせないように意識しながら、膝をできるだけ前(つま先より先)へ押し出します。
膝を押し出した状態で、膝を右、左とゆっくり回すように動かします。
これを左右10回ずつ繰り返します。
ポイント: 踵が地面から浮かない範囲で最大限動かしましょう。つま先と膝が常に同じ方向を向くように制御します。
仰向けペルビックティルト

- 目的(効果): 骨盤を前後に倒す感覚を養い、スイング中の腰の反り・丸まりを自在にコントロールします。
手順:
仰向けに寝て、両膝を軽く曲げて立てます。足の幅は腰幅程度。
床と腰の間にできた隙間を埋めるように、お腹に力を入れて腰を床に押し付けます(骨盤の後傾)。
次に、腰を反らせて床との隙間を大きく広げます(骨盤の前傾)。
この「押し付ける・浮かせる」動作をゆっくりと20回繰り返します。
ポイント: 足の力で踏ん張るのではなく、腹筋と背筋の力で骨盤を転がす感覚を大切にしてください。
キャット&ドッグ

目的(効果): 背骨(胸椎・腰椎)を柔軟にし、起き上がりの原因となる背中の硬さを解消します。
手順:
四つん這いになり、肩の真下に手、股関節の真下に膝を置きます。
息を吐きながら、おへそを覗き込むように背中を高く丸めます。
息を吸いながら、胸を前に突き出すように背中を反らせ、視線を斜め上へ向けます。
呼吸に合わせて、ゆっくりと10往復行います。
ポイント: 腕を曲げず、背骨の一つ一つを丁寧に動かすイメージで行いましょう。
バードドッグ

- 目的(効果): 対角線上の筋肉を繋ぎ、スイング中の軸ブレと起き上がりを強力に抑制します。
手順:
四つん這いの姿勢をとります。
右腕を前へ、左脚を後ろへ、床と平行になるように真っ直ぐ伸ばします。
伸ばした状態で3秒間静止し、ゆっくりと元の位置に戻します。
反対側(左腕と右脚)も同様に行い、交互に10回繰り返します。
ポイント: 腰が反らないように腹筋に力を入れ、指先から足先まで一直線を保つのが最も重要です。
デッドバグ

目的(効果): 手足が動いても腰を固定できる力を養い、インパクトでの身体の伸び上がりを防ぎます。
手順:
仰向けになり、両手を天井へ、両膝を90度に曲げて持ち上げます。
右腕と左脚を同時に、床ギリギリまでゆっくりと下ろしていきます。
元の位置に戻し、次は左腕と右脚を下ろします。
左右交互に10回繰り返します。
ポイント: 腰が床から浮きそうになったら、そこで動作を止めて戻します。常に腰を床に押し付けた状態を死守してください。
腸腰筋ストレッチ

目的(効果): 股関節前面をほぐし、骨盤を立てやすくすることで、スムーズな腰の回転を可能にします。
手順:
片膝立ち(ランジ姿勢)になります。上半身は垂直に立ててください。
お腹を少し凹ませながら、骨盤をグッと前方にスライドさせます。
後ろ足の付け根(右膝をついているなら右の股関節前)が伸びているところで30秒キープ。
逆側も同様に行います。
ポイント: 上半身が前に倒れてしまうとストレッチ効果が半減します。上体をしっかり起こしたまま、骨盤だけを前へ出しましょう。
片膝立ちサイドベントストレッチ

目的(効果): 股関節から脇腹にかけてのラインを伸ばし、スイング中の「側屈」を助け、伸び上がりを防止します。
手順:
片膝立ちの姿勢をとります。
後ろ足側の手を高く垂直に上げます。
そのまま上体を、前足側(横方向)へゆっくりと倒していきます。
脇腹から股関節までが斜めに伸びた状態で15秒キープし、左右行います。
ポイント: 身体を前に倒さず、真横に倒すことを意識してください。上げた指先を遠くへ伸ばすのがコツです。
ヒップヒンジ

目的(効果): 股関節を支点にして身体を折る動きを身につけ、アドレスの前傾角度を深く安定させます。
手順:
足を肩幅に開いて立ち、両手を足の付け根(Vラインのあたり)に置きます。
背筋を伸ばしたまま、お尻を後ろに引くようにしてお辞儀をします。
膝は軽く緩める程度で、お尻と太ももの裏が張る感覚があれば戻します。
これを15回繰り返します。
ポイント: 背中が丸まらないように注意。鏡を見て、頭からお尻までが斜め一直線になっているか確認しましょう。
アドレス・ペルビックティルト

目的(効果): ゴルフのアドレス姿勢で骨盤だけを動かす、起き上がり改善の最終ステップです。
手順:
実際のアドレス(構え)の姿勢をとります。両手は胸の前でクロスします。
頭の高さと膝の角度を一切変えずに、骨盤だけを後ろに丸めたり(後傾)、反らせたり(前傾)動かします。
小さく、丁寧な動きで20回繰り返します。
ポイント: 上半身(肩や胸)を動かさないこと。骨盤だけが単独で動く感覚が掴めると、スイング中の起き上がりは劇的に減ります。
まとめ
「起き上がり」を直そうとして、さらに身体を固めてスイングを崩してしまう……。
そんな悪循環から抜け出す鍵は、今回ご紹介した10種類のエクササイズにあります。
1日10分、順番に行うだけで、あなたの身体は「ゴルフに最適な柔軟性と強さ」を徐々に取り戻していきます。一度に完璧を目指さず、まずは各動作の手順を丁寧にこなすことから始めてみてください。
2週間後の練習場で、前傾姿勢のキープしやすさに驚くはずです。
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