ゴルフの体重移動を「日常の動き」で理解する
ゴルフスイングで多く悩むのが「飛距離が飛ばない」「ミスショットが減らない」という問題です。
その原因は体重移動によることが多くあります。
正しく体重移動をすることで自然とスイングが安定し、飛距離と方向性が向上していきます。
では改善するにはどうしたらいいか?を解説していきます。
目次
よくある誤解
ゴルフスイングにおいて「体重移動」という言葉は定番ですが、多くのアマチュアはこれを「体を右に大きく動かし、次に左へドンと乗せること」と思い込んでいます。野球や相撲の踏み替えをイメージしてしまうわけです。
しかしゴルフは止まっているボールを打つ競技。体を大きく横に揺らすと、スウェーしてミート率が下がり、ダフリやトップ、方向性の乱れが起こりやすくなります。
体重移動とは
実際に必要なのは“移動”ではなく、体重配分の変化です。つまり体を横にずらすのではなく、左右の足にかかる重さの割合がスイングの流れに応じて自然に変わっていくことが重要なのです。
- アドレスでは左右50:50
- バックスイングで右足にやや多め(60〜70%)
- ダウンスイングからインパクトにかけて左足に移行(70〜80%)
- フォローではほぼ左足一本で立つ
この流れこそが、正しい意味での「体重移動」です。
日常動作でイメージする
「配分の変化」と言われてもピンと来ない方は、日常の動きを思い出すと理解しやすいです。
- 階段を登るとき、踏み出した足に自然と体重がかかり、次の段で逆の足に移る。
- 歩くときも同じで、右足を出せば右に、次は左にとスムーズに比重が変わる。
- ボールを投げるときは後ろ足から前足へ自然に重さが移っていく。
いずれも体を大きく横に揺らすことはなく、足裏の圧が自然に移り変わっているだけです。ゴルフスイングもまさに同じ仕組みです。さらにプロとアマの違いは、この「自然さ」にあります。プロは無理なく足裏の圧が切り替わる一方、アマチュアは意識して“乗せよう”とするあまり、体が流れてしまいます。つまり大切なのは「乗せる」ではなく「感じる」ことなのです。
まとめと練習のヒント
ゴルフの体重移動は「右から左へ大きく体を動かすこと」ではなく、「足裏の圧を受け渡すこと」。歩く・登る・投げるといった普段の動きと同じように、自然に配分が変わるだけで十分です。
練習のヒントとしては、スイング中に「足裏のどこに力がかかっているか」を感じてみましょう。バックスイングでは右足の内側、ダウンスイングでは左足の踏み込み。その圧の変化を意識できれば、無理に体を揺らさなくてもスムーズで安定したスイングが手に入ります。結果としてボールはつかまり、飛距離や方向性も向上するはずです。
いかがでしたか?
今回は体重移動について解説させていただきました。
コラムの内容で分からないことがありましたら、いつでもご質問お待ちしております。