スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第570回 ゴルファーのための食事学「ビタミンEとは?」

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
前回ビタミンA・Cに引き続き、今回は『ビタミンE』に着目します。
「ビタミンEとは何か?」「なぜ人間にとって必要なのか?」解説します!

ビタミンEの役割とは?

一言で表すと『若返りのビタミン』と言えます!抗酸化作用をもち、疲労回復を促します。また血管の健康に関わることから、血流の促進、酸素を全身へと運ぶ手助けをします。

ビタミンEが過剰になると?

骨粗鬆症のリスクを高める
・血液が止まりにくくなる
ビタミンEは脂溶性ビタミンの1種ですが、摂取量の多くが便中に排泄されます。よって、一般的な食事では過剰症がほとんど見られないことが特徴です。
一方、サプリメント等で多量のビタミンEを摂取した場合には、骨粗鬆症のリスクが上昇する可能性が示唆されていますので注意が必要です。

ビタミンEが不足すると?

・抗酸化能力の低下
・冷え性
・頭痛
・肩こり
これらの症状が挙げられます。
先述した通り、ビタミンEは『若返りのビタミン』と言われます。ビタミンEは血管の健康に関わります。よって、不足すると血流が悪くなり、冷え性や頭痛、肩こりを引き起こすとともに、疲労の蓄積にも繋がります。更に悪化すると血管の損傷を促し、動脈硬化の一因ともなります。

ビタミンEの適切な摂取量とは?

日本人の食事摂取基準2020では、1日の目安量(18歳以上)を、
男性:6.0~7.0mg/day
女性:5.0~6.5mg/day
としています。
妊婦・授乳婦の場合には、6.5~7.0mg/day必要と考えられます。

あなたは足りている?

ビタミンEは種実類魚介類、豆類に多く含まれます。
例として、
・銀だら1切れ=4.6mg
・豆乳コップ1杯=2.2mg
・赤ピーマン1個=4.3mg
いかがでしょうか。好き嫌いが無ければ、必要量摂取することがそこまで難しいわけではありません。
ビタミンEは脂溶性ビタミンです。つまり、油と一緒に摂取することで吸収率を高めることができます。また調理による損失は少ないと言えますが、光に弱いことが特徴です。食品を保存する際は、光を避けて保存しましょう。

ゴルファーとビタミンEの関係とは?

ゴルファーの皆様にとって、ビタミンEはなぜ必要なのでしょうか。
今回は紫外線と、活性酸素の観点から考えます。
ゴルファーは年間を通して、多くの紫外線を浴びます。紫外線は肌のダメージを促進することから、皮膚の健康(シミやシワを含む)に関わります。また紫外線による日焼けは火傷です。火傷から皮膚を守るため、身体は多くのエネルギーを必要とします。本来であればスポーツのパフォーマンスに使うべきエネルギーを、身体が紫外線によるダメージからの回復に使うこととなります。紫外線が最も強くなる5月から夏にかけてを中心に、1年を通して積極的に摂りたいビタミンと言えます。
また激しい運動を行うことは、身体に活性酸素を生じさせます。皆さんも一度は耳にしたことがある単語ではないでしょうか。この活性酸素は細胞を傷つけることで、疲労や免疫力の低下を引き起こします。この観点からも、抗酸化作用を持つビタミンEは重要と言えます。

それぞれのビタミンにおける目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。
TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内でお声掛けください!



中島遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。
ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。
中島 遥
中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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