スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第562回 ゴルファーのための食事学「脂質とは?」

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
前回までの炭水化物・たんぱく質に続き、今回は「脂質とは何か?」について解説致します。

脂質は必要?

『脂質』と聞いて、皆様はどの様なイメージがありますでしょうか。
「太る!」「ダイエットの敵!」というイメージがあり、敬遠している方も多いかもしれません。しかし、脂質は五大栄養素の一つであり、欠かすことのできない栄養素です。
もちろん、摂りすぎは肥満を含めた様々な疾患に繋がる可能性が上がります。これまで述べてきた通り、適正量の摂取が重要です。

「いつまでも歩いてゴルフがしたい!」「エイジシュートを目指したい!」そんな皆様にとって、筋肉だけでなく脂肪や骨など身体の構成要素全てのバランスが重要です。
理想の身体作りを行い、長く健康にゴルフを行う上で、脂質の適正量摂取は欠かすことができません。

脂質の役割とは?

脂質は体内で細胞膜ホルモンの材料になると共に、身体にとって効率の良い『エネルギー源』となります!

脂質が過剰になると?

脂質が過剰になると、以下の様なデメリットがあります。
肥満
生活習慣病
脂質の特徴は、他の栄養素に比べて1gあたりのエネルギー量が多いことです。これは効率よくエネルギーを摂取できるというメリットになることから、人類の狩猟採集時代には大きなメリットであったと言えます。しかし、3食食事を行う人が多い現代の日本においては、デメリットにもなりかねません。
過剰摂取は体内が脂肪を蓄積することにより、肥満に繋がります。また様々な生活習慣病や各種の癌、心血管系の疾患(動脈硬化など)の発生に繋がるリスクが上昇します。

脂質が不足すると?

たんぱく質が不足すると、以下の様なデメリットが考えられます。
ホルモンの生成低下
皮膚の炎症
脂質が不足するとエネルギー不足となりパフォーマンスを発揮しづらくなる可能性があります。また体内では、脂肪や筋肉の分解が始まります。
さらに脂質の特徴として、体内でホルモンを生成する為の材料となることが挙げられます。ホルモンバランスが乱れることは身体の不調のみならず、心の不調に繋がります。メンタルのアップダウンを防ぎ、また安定したゴルフを行う為に、欠かすことのできない栄養素と言えます。

脂質の適切な摂取量とは?

日本人の食事摂取基準2020では、男女共に脂質の摂取エネルギー比率を、目標値で20~30%と示しています。
これまで述べてきた通り、栄養素は適正量の摂取が重要です。脂質=食事中『油』です。健康な身体作りを行う上で、揚げ物や菓子類で脂質を補うのではなく、などの良質な油を摂取できると良いですね。

ラウンド時のポイント!

ゴルファーの皆様にとって、脂質の摂取がポイントとなるのはラウンド前・ラウンド中です。
脂質は消化に時間がかかることから、消化器官である胃や腸の中に大量の脂質がある状態では、良いパフォーマンスを発揮することは難しいと考えられます。
炭水化物の際にも記述させていただきましたが、脂質の摂取はラウンド後がおすすめです。ラウンド前の栄養補給は、糖質を中心に行いましょう!

目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。
TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内でお声掛けください!



中島遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。
ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。
中島 遥
中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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