スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第560回 ゴルファーのための食事学「たんぱく質とは?」

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
前回の炭水化物に引き続き、今回は「たんぱく質とは何か?」について解説致します。

たんぱく質は必要?

たんぱく質の重要性については昨今メディアで取り上げられることが多く、皆様も身体作りと言えばたんぱく質!というイメージが強いのではないでしょうか。またトレーニングブームから、男女問わずプロテインを摂取している方も多いかと思います。
しかしこれまで述べてきた通り、どの栄養素も適正量の摂取が重要です。

「いつまでも歩いてゴルフがしたい!」「エイジシュートを目指したい!」そんな皆様にとっては、筋肉だけでなく脂肪や骨など身体の構成要素全てのバランスが必要です!
理想の身体作りを行、長く健康にゴルフを行う上で、たんぱく質の適正量摂取は欠かすことができません。

たんぱく質の役割とは?

たんぱく質は、人間の筋肉や臓器、骨、皮膚等、身体の様々な部位の材料となり、身体を作る素となります。

たんぱく質が過剰になると?

たんぱく質が過剰になると、以下の様なデメリットがあります。
肥満
内臓に負担がかかる
たんぱく質の過剰摂取は、様々な悪影響を生みます。まずは中性脂肪の蓄積により、理想とする体型の崩れに繋がり、肥満により様々な生活習慣病の発生に繋がる可能性が上昇します。また肝臓や腎臓を含む各種内臓の負担を増大させることで、ゴルフパフォーマンスの低下を引き起こします。

たんぱく質が不足すると?

たんぱく質が不足すると、以下の様なデメリットが考えられます。
筋肉量の低下
免疫機能の低下
たんぱく質が不足すると脂肪や筋肉の分解が促され、身体作りを行う上で筋力トレーニングの効果を最大限発揮しづらくなります。またオンシーズンの長いゴルファーにとって、体調管理は重要です。
免疫機能を維持する上で、この免疫抗体の材料はたんぱく質であることから、欠かすことのできない栄養素の一つです。

たんぱく質の適切な摂取量とは?

日本人の食事摂取基準2020では、男女共にたんぱく質の摂取エネルギー比率を、目標値で13~20%と示しています。
これまで述べてきた通り、栄養素は適正量の摂取が重要です。1日のたんぱく質量は基本的に多くともご自身の体重の2倍量まで(例として体重60Kgであれば、たんぱく質の摂取量は120gまで)を目安に摂取していただくことがおすすめです。

ラウンド時のポイント!

ゴルファーの皆様にとって、たんぱく質の摂取がポイントとなるのはラウンド直後です。
身体を疲労からのスムーズなリカバリーを促し、筋肉の分解を抑制する為には、糖質とたんぱく質を併せて摂ることがおすすめです。例として「おにぎりと卵」「バナナとヨーグルト」などが挙げられます。
ゴルフのラウンドを含めパフォーマンスを発揮する必要がある運動中、優先すべき栄養素は、スムーズにエネルギー源となる糖質です。たんぱく質や脂質などその他の栄養素は、運動後の摂取がおすすめです。

目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。
TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。



中島遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。
ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。
中島 遥
中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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