スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第625回 ゴルファーのための食事学『ゴルフのスコアは、前日の夕食が決める!』

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。

今回は『ラウンド前日の夕食』についてです!

ゴルフのスコアは何で決まるでしょう。
スキルはもちろんですが、アマチュアゴルファーとプロゴルファーの大きな違いはその『身体』です。そしてこの身体作りは食事・睡眠・運動から作られます。身体作りは日々の積み重ねですから、前日・当日の食事で変えることはできません。しかし、身体の調子は変えることができます。
今回はラウンド当日の身体の調子を整えるためのポイントを、3つに絞って紹介します!

1.『糖質』中心

ゴルフのラウンドは、18ホールを回る持久戦です。時間にして4〜5時間、消費するエネルギー量は歩くだけでも500kcalを超えます。ここにスイング動作などが加わり、さらに多くのエネルギーを消費します。よって、ゴルフは効率の良いエネルギー補給が欠かせません。

ここで重要なことが、糖質が体内に十分に蓄えられていることです。身体の主なエネルギー源は『グリコーゲン』です。これは糖質が分解されたものですから、食事から積極的に糖質を補給することが重要です。また、ゴルフは『考える』スポーツです。相手と対戦し、一瞬の反応が重要なスポーツが多い中で、ゴルフには考える時間があります。環境や身体の動きなど様々な要素を、頭を使って考えるスポーツですので、『脳』の栄養でもある糖質は重要です。

糖質と言えば米や麺類などが思い浮かび易いですが、同じ糖質でも消化・吸収のスピードは異なります。芋類果物も良質な糖質ですから、複数の食材を組み合わせて食べられると良いですね!

2.『脂質』控えめ

脂質の多い食べ物は、消化に時間がかかります。
ラウンドやコンペ、試合等の前は緊張している方が多く、ただでさえ消化・吸収能力は低下し易い状態です。食材によっては消化・吸収に5〜6時間以上かかるものもあります。これらを消化する為には、夕食後、寝ている間も胃腸が働き続けなければなりません。腹痛や下痢といった胃腸の調子が悪くなるだけでなく、睡眠の質の低下にも繋がります。

揚げ物等の脂質の多いものや、刺身等の生もの、食物繊維の過度な摂取(多量の生野菜等)は控えましょう。

3.『水分』たっぷり

以前のコラムでも何度か解説していますが、水分ゴルフパフォーマンスには関係があります。体重の約60%は水が占めており、たった2%の水分が不足しただけでもパフォーマンスは低下します。筋肉に供給される血液量、これも水分不足の環境では不足することから、パフォーマンス低下に繋がります。ゴルフ当日だけでなく、前日も1日に約2Lを目安に小まめな水分補給を心がけましょう。

そして、睡眠中も多くの汗をかきます。寝る前はコップ1杯の水を飲んでから就寝する習慣をつけましょう!

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標身体の状態によって適正な値は変化します。 TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内またはホームページを含む各種SNS等からご相談ください!
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!



中島遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。
ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。

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