スタッフコラム「ゴルフボディを作る」

第566回 ゴルファーのための食事学「ビタミンAとは?」

トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
前回ビタミンに引き続き、様々なビタミンがある中で、今回は『ビタミンA』に着目します。
「ビタミンAとは何か」「なぜ必要なのか」解説します!

ビタミンAの役割とは?

皮膚の粘膜を健康に保つとともに、免疫力を高めることで外部刺激から身体を守ります!

ビタミンAが過剰になると?

・頭痛
・肝機能障害
・吐き気
・めまい
・筋肉痛
これらの症状が挙げられます。
しかし、ビタミンAは食事から過剰摂取となる可能性は低いと言えます。ビタミンA単体のサプリメント、またマルチビタミンなど複数の栄養素を含むサプリメントによって過剰摂取になる可能性は上がりますので、注意が必要です。

ビタミンAが不足すると?

・視力の低下
・皮膚の乾燥
・成長が止まる(小児)
これらの症状が挙げられます。
ゴルファーにとって最も重要と言える感覚の一つが見る(視覚)ことかと思います。紫外線による眼球へのダメージの多いゴルファーにとって、また芝の状態やボールとの距離感など細かな調整が必要なゴルファーにとって、目の健康は重要と言えます。

ビタミンAの適切な摂取量とは?

日本人の食事摂取基準2020では、1日の推奨量(18歳以上)を、
男性:850~900μgRAE
女性:650~700μgRAE
としています。

μgは、1㎎のさらに1000分の1、つまり100万分の1gを示します。

そしてRAEは『レチノール活性当量』と呼ばれます。
・ビタミンAであるレチノール
・βカロテンなど、人間の体内でビタミンAと同様の作用をするもの
上記をビタミンAに換算した場合の合算量を示します。

あなたは足りている?

他の栄養素と比較して単位が難しいビタミンAですが、実際の食品に換算するとどの位になるのでしょうか。
1つの食材で1日に必要な摂取量を満たそうとすると、にんじん丸々1本、卵では6個必要です。ビタミンAに限ったことではありませんが、一つの食材で栄養素を満たそうとするとなかなか食べられません。複数の食材を使うことが、健康な食事を楽しむ秘訣です!

ゴルファーとビタミンAの関係とは?

ゴルファーの皆様にとって、ビタミンAはなぜ必要なのでしょうか。
ビタミンAが不足すると?という部分で視力との関係についてご紹介しました。
その他にも、ビタミンAの不足は皮膚や粘膜の乾燥に繋がると記載しました。皮膚は身体にとって第一の防御壁です。つまり、皮膚が健康であることが免疫の一番地と言えます。
プロアマに関わらず、アスリートにとって重要なことは一回限りのパフォーマンスが良いことではなく、良い状態が続くことです。免疫力の維持のためにも、ビタミンAは重要です。

それぞれのビタミンにおける目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。
TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内でお声掛けください!



中島遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。
ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。
中島 遥
中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。

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